今年は梅雨入りが早いだろうとの予測でしたが、どうやら今週中は何とか免れて来週あたりからになりそうです。ところでみなさん、雨と聞くとどんなことを思い出しますか?
「あめあめふれふれ母さんが・・・ピッチピッチチャップチャップランランラン」と子どもの頃に誰もが歌ったあの「あめふり」の歌かもしれませんね。カラオケ好きなら八代亜紀の「雨の慕情」日野美歌の「氷雨」あるいは前川清の「長崎は今日も雨だった」でしょうか。
雨の降り方の表現も「ザーザー」「しとしと」「ぽつぽつ」など日本語には実にたくさんの言葉がありますし、小説などに出てくる雨の表現にも「夜来の雨」「篠つく雨」などいろいろな表現があるようです。
ふと思い立って雨の呼び名について少し調べてみることにしました。うっとうしい梅雨もこんなことを考えながら過ごせば少しは気が紛れるかもしれません。一説によると雨の呼び名は400語以上あると言われています。季節ごとに分けてみていきましょう。まずは春の雨から。

春の雨
小糠雨(こぬかあめ) 春先にしとしとと降る霧雨。欧陽菲菲の「雨の御堂筋」の歌詞のトップに出てきます。ひそか雨・ぬか雨ともいう。
春雨(はるさめ) 3月下旬から4月頃にいつまでも降り続く地雨のようなしっとりした雨。 月形半平太の名台詞「春雨じゃ、濡れてまいろう」が有名。
桜雨、花の雨 桜の花にかかる雨。桜が咲く3月下旬~4月上旬に降る雨のこと。
菜種梅雨(なたねつゆ) 菜種の生る3月下旬から4月頃に関東よりも西の地域で天気がぐずつくこと。
春時雨(はるしぐれ) 春に降る時雨のこと。時雨は晴れたと思ったら降りだし、降りだしたと思ったら止むということを繰り返す定まらない雨のこと。
花時雨(はなしぐれ) 桜の時期に降る時雨のこと。
春霖(しゅんりん) 3月から4月にかけて天気がぐずつく時期のこと。春の長雨とも呼ばれる。
虎が雨(とらがあめ) 旧暦5月28日に降る雨。由来は有名な曽我兄弟の仇討ちの話。兄弟は仇討ちを遂げるが、兄の曽我十郎は返り討ちにあい亡くなる。恋人であった「大磯の虎」という遊女が虎御前で流す悲しみの涙が、命日5月28日に雨となって降るそうです。曽我の雨、虎が涙とよばれることも。

いかがでしたか。こうやってみてみると、日本語の表現の豊かさがよくわかりますね。
~つづく~
(八咫烏)

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