4月の桜が散る頃になると、日本の海ではタイのノッコミが始まる。
タイが産卵に入る直前には食欲が旺盛になるので、良く連れる時期になり、釣り人をわくわくさせるが、タイ釣りのコツがちょっと面白い。

大きいタイになる程、釣りにつけているエビをいっきに食いつかない。おもりから6m~10m位釣り糸の先の針にエサをつけているので、海辺から5m位のところに撒餌を繰り返して、そのタナに、つまり人が集まる出店のように、撒餌を集めて屋台をつくるように続けると、はじめに小魚が集まってきて、なにやら美味しそうな屋台ができたなと食べに来る。それを深いところで見ていた大きなタイが、それを見つけるが、小魚がいるところには来ない。
そこで、船上にいる釣り人は、撒餌でつくった屋台より上の方に針のエサを持ち上げると、10mの糸の先についているエサを見つけて食いに来る。
しかし大きなタイ、決して一気にエサを飲み込まない。くちびるでエビをそっとくわえてみる、抵抗がなければ、そのまま下に向かってエサを持ち込む。そのときに抵抗を与えないために10mの糸をゆらゆらと浮かせるのがコツだ。くちびるにくわえているエサを、次はしっかりとくわえて、更に深いところに潜ろうとする。
そのときを待って、船上の釣り人は、それに合わせて竿を上げる。針がくちびるに引っかかるように巻き上げると、タイはゆっくりと上に向かって海面まで上がってくる。
このときに慌てず、網でタイの頭の方からすくいに行くこと。タイの尻尾から網を入れると、タイは前に向いて深い海に潜ろうとして逃げてしまう。
頭から網を入れると、タイが逃げようとしても網の中に入ってくる。それでやっと船上に取り込むことができる。
ときにはタイではなく、サバやアジが食いつくときがあるが、彼らは一気にエサに食いつくので、一発合わせでゆっくりと上げれば成功!海の魚はエサを食べるのにも習性があり、面白い。

(この先は続きで書きます。)

 

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