米国で最も希望を失っているのは白人労働者階級

共和党の副大統領候補はJ.D.ヴァンス上院議員に決まった。「ヴァンス氏は、ベストセラー作家という異色の経歴」という報道をみて、早速彼の著書「ヒルビリー・エレジー」を手にした。(ヒルビリーは「田舎者」と言った意味)。その前書きには、以下のようなことが記されている。
 
●育ったのは、オハイオ州のラストベルト(さびついた工業地帯)の地方都市。
●故郷では、社会階層の移動が少なく、貧困、離婚、薬物依存が広がり、仕事も希望も失われている。母も薬物依存。
●祖父母は高校も卒業していないし、大学を卒業した親類はほとんどいない(本人は、名門イェール大学ロースクール卒)
●アメリカで最も厭世的傾向にある社会集団は黒人やヒスパニックでなく、白人労働者階級。自分ではどうにもならないと考え、なんでも他人のせいにしようとする。
 



本書は既に映画化されていて、Netflixで見ることができる。映画も見てみたが、とても気持ちが暗くなった。唯一、インドからなにも持たずにアメリカに来た両親をもつガールフレンド(現在の奥さん)との恋が光り輝いていた。

HS

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