= 橋の端 4 目黒新橋・太鼓橋(東京都:目黒区)
橋の端:第4橋は 「目黒新橋・太鼓橋」です
JR目黒駅から目黒通りの権之助坂を下って行った先の目黒川に架かる橋が「目黒新橋」です
【 目黒新橋 】
河口からの距離: 4.3 km
橋 長 : 25.7 m
有効幅員 : 22.0 m
完 成 : 1933年(S8)
優美な開腹アーチ橋で、近代土木遺産に指定されています
(御茶ノ水の聖橋と同構造)
立派な親柱が立っています
この橋は「めぐろしんばし」と読むようです
橋へのアプローチ部分もアーチ形状です(上流の右岸側)
両岸揃えてくれると見栄えが良くなると思うが?
目黒新橋の100m程下流に「太鼓橋」があります
行人坂に続く橋で
江戸時代中期までは、江戸の市中から目黒川の西に向かう道は
太鼓橋につながる行人坂が主要路となっていました
急勾配で不便な道であったため、地元の名主の菅沼権之助が
新たな道を開き、
その坂は新坂、道筋の目黒川に架かる橋は新橋と名付けられました
権之助は幕府により刑死しましたが、
一説には幕府に無断で道を拓いたことが罪に問われたとも
伝えられています
いつしか、新坂は「権之助坂」、新橋は「目黒新橋」と
呼ばれるようになったそうです
【 太鼓橋 】
構造種別 : 1径間鈑桁
河口からの距離: 4.1 km
橋 長 : 27.2 m
有効幅員 : 12.8 m
完 成 : 1991年(H3)
この橋も「たいこばし」と書かれていて、「はし」が濁って「ばし」になっています
歩道部分に鯉、サギ等の絵柄のタイルが埋め込められています
目黒という場所は、「目黒不動尊」「大鳥神社」をはじめとする有名寺社があり、
自然が豊かで眺めのよい景勝地だったことから江戸時代は人気の高い行楽地でした
西方に下る急な坂がいくつもあって、そこからは富士山がよく見えたそうです
富士山を拝めるということは当時の人々にとってはとてもありがたいことだったのです
現在も「富士見坂」という坂が残っています
橋が架かっている目黒川は桜の名所で花見時期は大変込み合います
訪ねたのは8月の暑い日でしたが、桜並木が遊歩道に影を落とし、多少涼しさを感じました
目黒川を上流へ歩いていくと中目黒です
中目黒に旨い焼き鳥屋があり、昔、何度か行ったことが思い出されました
昔は駅周辺のガード下は下町の風情がある飲み屋街でしたが、
現在は中目黒駅改良工事に伴い綺麗に整備されています
少し涼しくなったらまた、旨い焼き鳥屋に出かけてみようと思います