= 橋の端 6 多摩水道橋(川崎市:多摩区)

橋の端:第6橋は「多摩水道橋」です

 

中野島から多摩川沿いに下流へ向かっていくと登戸の手前で左手に見える橋です

現在はローゼ橋(アーチ)型式:4車線ですが、

昔はトラス橋:2車線で良く渋滞していたことを覚えています

ここは「登戸の渡し」があった場所で、東京都内の水不足対策として、

川崎市の長沢浄水場から相模川の水を都心へ送る「導水管」の建設が

行われることとなった際に、歩道と車道の架橋計画が行われ、

1953年(昭和28年)12月に先代の道路及び水道管の併用橋として

開通することをきっかけに、同年8月に「登戸の渡し」が廃止されたとのこと

なお、この「登戸の渡し」は、廃止時点で多摩川の渡し船としては

最後に残っていた区間だったそうです

 

その後、交通量の増加や橋の老朽化によって、

新たな架橋及び拡幅が行われることとなり、

まず旧橋のすぐ上流側に現在の上り線となる橋を架ける工事が行われ、

1995年(平成7年)5月に竣工

引き続き旧橋を取り壊し、現在の下り線となる橋が架けられ、

2001年(平成13年)3月に工事が完成しました

これにより車道が上下4車線化され、

導水管も引き続き道路橋・歩道橋の下に並行して設置されています

 

右岸側の橋の袂に小さな公園があり、

初代街灯(現役)と旧橋(トラス橋)の一部が保存されています

ちょっと解り難い場所ですが、中野島から下流に下って行くと、

橋手前の多摩沿線道路の右側にあります

橋名を決める際に狛江側と川崎側で調整がつかなかったことや

旧橋の接合部分には今では珍しいリベットが使われていた等の説明書きを

読むことが出来ます

 

橋を渡っていくと、午前中の早い時間ですと下流側からの陽射しで

河面に自分の影を写すことが出来、子供さん達は喜ぶと思います

散歩等で時間が合えば是非、河面を御覧ください

また、橋途中で振り返ると天気の良い日には「富士山」を望めます

多摩水道橋付近は2月には富士山頂上に日が沈むダイヤモンド富士もみられるとのこと

撮影に挑戦してみては如何でしょうか

登戸側のアプローチ部分は未だ工事が行われていますが、

もうじき登戸周辺の土地区画整理事業と併せて整備され、

より快適に通行できるようになるでしょう

 

 

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