= 橋の端 7 白金桟道橋(東京都:品川区)

橋の端:第7橋は「白金桟道橋(しろかねさんどうばし)」です

恵比寿と目黒の間にある山手線および山手貨物線(埼京線・湘南新宿ライン)を跨ぐ人道橋で、

古レールを構造材に利用した跨線橋です

東側の山手線部分は垂直橋脚ですが、西側の山手貨物線(埼京線・湘南新宿ライン)部分は

掘割によって切土された部分までの高度差が大きいため、

優美な曲線を描いたアーチ橋となっています

【橋の概要】

構造形式:上路固定リブアーチ橋(主径間)・ラーメン桁橋

橋  長:25.40 m

全 幅 員: 3.20 m

竣  工:1926年(昭和元年)

 

恵比寿の病院へ行く際に目黒から歩いていて、たまたま見つけました

古レールを器用に使っていて美しく、技術屋の端くれとしては、

とても興味深く、見入ってしまいました

昔の駅舎等には古レールが良く使われていて、設計者のアイデア性に感心したものです

レールは車輪との摩擦で少しずつすり減るので、ある一定の年月で定期的に交換しています

その結果、古レールが溜まって、構造部材としても断面的に適正な形状であるため、

駅の上屋や、跨線橋を作る際の部材としてリユース・リサイクルするのは、

自然な発想だったのでしょう

溶かして再生するよりも、そのまま柱、梁に使用すれば、効率よいリサイクル法であり、

SDGsが謳われる現在に於いては褒められる事象でしょう

最近はほとんど使われていないようですが、

古レールの断面を考慮した設計および加工手間等に費用が掛かりすぎるのでしょう

この橋はロケの撮影にも使用されていて、

『太陽にほえろ!』『東京ラブストーリー』等でも有名な舞台となっています

あまり目立たない橋ですが、跨線橋ということで電車も絡み、いい感じになるのでしょう

 

帰りに線路の北側を歩いていると変わったものが目に入りました

火災報知器付きの街灯です

何で? と思って見回すと「ホーチキ」という会社がありました

この会社は総合防災メーカーで火災警報器等を作っている会社ということで納得できました

子供の頃は跨線橋から電車を良く眺めたものですが、最近は居住場所の関係か、

車の利用が多いせいか、そのような場面に接しません

三鷹の跨線橋も閉鎖され、解体中とのことでなんだか寂しく感じます

機会を見て跨線橋巡りでもと思っています

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