多摩川音頭の歌詞(No. 5/31) 多摩の横山とは?

多摩川音頭の第5節をご覧下さい。

さて、ここで唄われている「多摩の横山」とは何のことでしょうか。

調べてみると、「多摩丘陵」を指しているとのことです。

そして、この歌も万葉集(防人の歌)の本歌取りのようです。

元歌は、次の通りです。

赤駒を 山野(やまの)にはがし 捕りかにて 多摩の横山 徒歩(かし)ゆか遣(や)らむ

作者は、宇遅部黒女(うぢべのくろめ)で、豊嶋郡(現在の東京都豊島区を含む地域)の椋椅部荒虫(くらはしべのあらむし)の奥方とのことです。

歌の意味は「赤毛の馬を山野に放してしまい、捕まえられず、多摩の丘陵を徒歩で行かせなければならない」というものです。

さて、「多摩の横山」について、多摩市役所のホームページに分かりやすい説明があります。(なお、この多摩市とは東京都多摩市のことで、川崎市多摩区のことではありません。)

それによると、次の通りです。

多摩丘陵は武蔵の国府(府中)から眺めると横に長く連なる山々でした。夕暮れ時にシルエットとして浮かぶその美しい姿は、万葉時代の人々から「多摩の横山」、「眉引き山」などとも呼ばれていました。

 

この記事は、こちらから読むことができ、多摩市では、多摩丘陵の尾根道を「多摩よこやまの道」と名付け、散策路として整備したことが紹介されています。

なお、多摩川音頭の実際の曲を聴いてみたいという方は、次の音源からお聴きください。  AY

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