あるある川柳 その8
さあ、満開の桜に埋もれて、ほろ苦い笑いを楽しみましょう。
まいります!!
★第15回(2015年)
老いるとは ふえる薬と 減る記憶
長生きを ほめる世間に 子は疲れ
上向いて 歩こう今では 下見よう
想い出が 身辺整理の 邪魔をする
三度目は 聞こえたふりの 半笑い
人生に 迷いはないが 道迷う
浪花節 何のだしかと 嫁が聞き
アルバムに 遺影用との 付箋あり
俺だって 死ねば弔辞で 褒められる
★第16回(2016年)
絵手紙で いい味出してる 震える字
「やめとくれ」ただの寝坊で 脈とられ
こんにちは 思い出せずに さようなら
あれよあれ それよそれよと 答え出ず
猫までが 妻の真似して 俺またぐ
クラス会 それぞれ持病の 専門医
ボケもよい 昨日のケンカ もう忘れ
金が要る 息子の声だが 電話切る
やっと立ち 受話器を取れば 電話切れ
※出典 有料老人ホーム協会・シルバー川柳
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yuwata