あるある川柳 その1

『シルバー川柳』、お聞きになったことはありませんか?老いを楽しい笑いにしたものです。

先日、知人がこんな時期には和みが必要と送ってくれたのですが、そのおもしろいことと言ったら。最初こそ笑いをかみ殺していたけど、ついにパソコンに向って声を立てて笑ってしまいました。
著作権を調べて頂いたところ、『全国有料老人ホーム協会』のものとわかりました。ホームページに載せたいと申請したら、割合スッと許可が下りました。

シルバー川柳は2002年の第1回から20年の歴史があり、応募は年によって1万5千を超えることも。作者はなんと4歳から90歳を過ぎた方まで。40歳前後の方が結構多くて、意外な気がしました。

全部はとても紹介しきれませんので、独断と偏見で、この重苦しい毎日に笑いを運んでくれるようなもの、年代に関わりなく共感を得られるようなわかり易いものに絞らせていただきます。

 

★第1回(2002年2月)

すらすらと 嘘が言えます ボケてない

化粧する 昔話も 化粧する

次の世も 一緒と言えば 妻はNO

むかし酒 今は病院 はしごする

売るほどの 病を持って 長生きし

昼寝して「夜眠れぬ」と医者に言い

赤い糸 夫居ぬ間に そっと切る

長生きは 幸か不幸か 実験中

 

★第2回(2002年9月)

言いすぎて ゴメンが言えぬ 夜の長さ

欠点を 個性と唱え 婆生きる

医者よりも 様子よく聞く 見舞い客

わたしの手 ひっぱらないで あの世から

忘れ物 取りに戻れば また忘れ

ネクタイを 捨てたら消えた 肩の凝り

体調のいい日は 医者を はしごする

あれはそこ それはあそこに ちゃんとある

おい!おまえ! いつしか 妻の名を忘れ

 

※次回以降もお楽しみに!!

 

【編集者注】 引用する場合は、「出典 有料老人ホーム協会・シルバー川柳」を明記してくださいとのことです。大量転載には申請が必要です。詳しくはココからどうぞ。

yuwata

あるある川柳 その1” に対して1件のコメントがあります。

  1. アバター Brungus より:

    楽しく読ませていただきました。さすがに全国からの多数の応募を勝ち抜いただけあって、秀作ぞろいですね。自分でも思い当たることがいくつもあって、朝から思わず声をあげて笑ってしまいました。

    タイトルが「その1」ということなので、今後連載が始まるわけですね。これでまた楽しみが増えました!

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