童謡「おべんとうばこ」
これくらいのおべんとばこに♪
おにぎりおにぎりちょいとつめて
きざみしょうがにごましおふって
にんじんさん
さくらんぼさん
しいたけさん
ごぼうさん
あなのあいたれんこんさん
すじのとおった ふーき
という歌をご存知ですか?
「おべんとうばこ」です。
2 にんじん
3 さくらんぼ
4 しいたけ
5 ごぼう
の数字がそれぞれ取り入れられており、
指を2本、3本、4本、と増やしながら楽しく身振り手振りで歌って遊びます。
おべんとうばこの歌詞が変わっていた
NHK総合テレビ「所さん、大変ですよ!あなたの知らないニッポンが見えるー」(毎週木曜 午後７時30分)
で「おにぎり特集」をやっていました。
保育園の子供たちが「おべんとうばこ」を歌っていたのですが
なんと中身が変わっていたのです。
これくらいの おべんとばこに
サンドイッチ サンドイッチ ちょいとつめて
からーしバターに マヨネーズぬって
いちごさん ハムさん
きゅうりさん トマトさん
まるいまるい さくらんぼさん
すじのはいった ベーコン
(びっくりしてあわてて書き留めたので
細かいところがちょっと違っているかもしれませんが)
パン食！
なんでこんなことになったのか
●子供たちが歌詞の意味がわからないから
と番組の中では説明していました。
また、おにぎりよりもサンドイッチの方が身近になりつつあるそうです。
確かに子供たちが好きなお弁当は
卵焼き、ウインナー、ミニハンバーグ、ミニトマトなど。
「すじが入ったベーコン」の意味は果たしてわかるのでしょうか?
この歌詞で、本当に理解しているのか疑問です。
手遊び歌であって、お弁当のレシピではない
中身がサンドイッチだと、指を2本、3本、4本と出す遊びはできないですよね。
この歌はあくまでも手遊び歌であって、子供が確実に内容がわからなくても良いのではないでしょうか。
リズム感や、単純にそこに書いてある言葉を覚えて楽しんで歌うだけで充分だと思うのですが。
(このお弁当箱の中身を「あまり美味しそうじゃない」とネタにしていた友人がいたのですが、この歌はお弁当のレシピではありません)
娘に聞いてみました。
彼女も、この歌を歌っていたとき(5歳位)には、ふきを食べたことがありませんでした。
ずいぶん大きくなってから実際のふきの煮物に出会って、
「確かにスジが通っているな」と思ったそうです。
逆に言えば、この手遊び歌が「ふき」を知るきっかけでした。
うがった見方かもしれませんが、
この歌が娘に日本食の「ふきの煮物」を抵抗なく受け入れる基本を作ってくれたともいえます。
(私はふきの煮物を作ったことがありません…)
意味がわからず歌っていた
私は「ふるさと」の
うさぎ おいし かのやま
を、「ウサギを食べるとおいしいのか」と思っていました。
私の友人は
「あかいくつ」を、はいていた女の子は
「良い爺さん(いいじいさん)に連れられて行っちゃった」と思って
ずっと歌っていたそうです。
「赤い靴」野口雨情作詞・本居長世作曲
赤い靴(くつ) はいてた 女の子
異人(いじん)さんに つれられて 行っちゃった
横浜の 埠頭(はとば)から 船に乗って
異人さんに つれられて 行っちゃった
今では 青い目に なっちゃって
異人さんの お国に いるんだろう
赤い靴 見るたび 考える
異人さんに 逢(あ)うたび 考える
誤解が解けたのはだいぶ大きくなってからですが、だからといって嫌いになるわけでもありません。
子供は直感で、好きとか嫌いとかを見分けます。
驚くべき順応性も持っています。
こどもがわけがわからないから
意味が理解できないからと
何でも先回りをしてしまうのは
あまり良くないと思う私でした。
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