正確に言うと
料理をしたくはないが、料理をしなくてはいけない。
↓
できるだけ簡単な料理をしたい
↓
レンジだけでできる料理を作り置きする
うんうん、考えがあつこに近づいてきている。
レンジ料理の中でも、作り続けているうちにお気に入り料理ができてきた。
その1つが「ほうれん草とソーセージのチーズ蒸しパン」である。
その作り方は以前ノートにした。
ここで簡単に作り方をおさらい。
細かく知りたい時は、上記のノートを参照して欲しい。
●ほうれん草、レンジで茹でて細かく刻む
●ウィンナーは1センチ幅に切る
●ジップロックに、すべての材料(ほうれん草、ウィンナー、粉チーズ、ホットケーキミックス、牛乳)を混ぜてレンジで加熱する。
●ジップロックを裏返してもう一度少しだけ加熱。
粉チーズが入るので甘くなく、
簡単にできる割にちゃんと主食にもなる。
ほうれん草が入るので、体に良い。
なかなかいい感じなのだ。
ところが理科系夫はこの蒸しパンをここ2ヶ月ぐらい作っていなかった。
なぜか。
理科系夫「蒸しパンが
ジップロックにこびりついて、
●うまく取り出せない、
●切れない、
●あとで容器を洗うのが大変、
との理由で 2か月近く遠ざかっていた」
そう、ジップロックの縁のくぼみや、側面にパンのかけらがびっしりついてなかなか落ちない。
作るのが簡単だから、余計に片付けが面倒なわけで。
あつこ「それはクッキングペーパーを使ったらいいんじゃないかな？」
何気なくそう答えたところ。
理科系夫の挑戦が始まった。
ーーーー
理科系夫「あっこが クッキングシートを敷けばくっつかないと言っていたけど、
面倒くさいなと思っていた。
でもまあ挑戦してみようかと思って」
理科系夫「最初からクッキングシートを容器に敷いたとする。
その上から材料を投入して混ぜると、粉がよく混ざらないだろうし、
クッキングシートのすき間からはみ出してしまうだろうなと想像していた」
理科系夫「そこで、材料は金属ボールで混ぜた。そのあとでクッキングシートを敷いたジップロックに入れた」
今まではジップロックの中で混ぜていた
四角になるよう切り込みが入れてある
理科系夫「最後にへらを使うと
無駄なく材料を移せる」
どこのメーカーのものか忘れた
理科系夫「ジップロックに入れて加熱」
理科系夫「きれいにジップロックから取り外せた」
理科系夫「裏返しても、まとまっている」
理科系夫「美しく切れる」
理科系夫「再びジップロックに戻して保存」
ーーーーー
ここで、みなさんは気がつかれただろう、
いつもはあつこと理科系夫の会話で話が進んでいく。
ところが、今回は理科系夫のひとり語りが続く。
なぜか。
こちらを見ていただこう。
一連の流れをLINEで連絡してきたからだ。
（あつこ、会社で勤務中）
最初のボールの混ぜるところから始まって。
この美しく出来上がったところ。
写真がこれでもかと続く。
写真のすきまから
得意満面の理科系夫が透けて見える。
しっぽをブンブン振り回すワンちゃんの画像が脳裏に…。
いやいや、笑っちゃいけないんだけど。
時間はお昼休みだし。。
(就業中はスマホ禁止なのだ)
返信するなら今なわけで…。
とりあえずスタンプ送っておいた。
こういう時のスタンプ便利。
ーーーー
翌日のお昼にいただいたほうれん草蒸しパン。
今までのものより、体裁もよく
そして、ジップロックも全然汚れてない。
あつこ「よくできたね。よかったね。
これでまたおいしいほうれん草蒸しパンが食べられるかと思うとうれしいです」
理科系夫「今回の実験は成功だね。
作るのは12回目だけど、今回が1番よくできた」
あつこ「12回目なの？なぜわかるの？」
（料理は実験！）
理科系夫はうれしそうな顔をした。
あつこはその瞬間、
（うおあ、しまった）と後悔した。
なぜか？
理科系夫「ほうれん草蒸しパンは
履歴：2022/8/12, 9/11, 9/12, 10/2, 10/9, 10/17, 10/24, 11/5, 11/17, 12/3, 12/28, 2/13,
だね」
そう、彼はEvernoteに作った日付を記録しているのだ。
これはほうれん草蒸しパンに限った話ではない。
今まで作ってきたもの全部だ。
あつこ（やっぱり根拠が出て来ちゃった）
いったいどこをどうすれば
こんな風に記録していけるのか？
理解不能である。
理科系夫「記録はすべての基本でしょ。
Evernoteに入れておけば、すぐに検索できるし」
あつこ「ソウデスネ」
理科系夫「それもこれも、簡単においしいご飯を食べるため。
回数が多いということは、あつこが気に入ってくれたっていうことだから」
あつこ「………。
どうもありがとう」
結局、今回も1本とられてしまったような。
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理科系夫のレンジだけ料理、
レパートリーがだいぶ増えてきた。
簡単に、でも美味しく。
少しずつ老後に向かって進んでいく
我が家なのである。
著者紹介
