ゴンちゃん「さようなら!」
悲しい出来事があった。
ボクの一番の仲良しのゴンちゃんがあの世へいっちゃったんだ。
僕はコーギー、ゴンちゃんはビーグル、1歳違いの弟だった。
ちょっと前に病気だと聞いていたけど、いつものように散歩の途中で会っていたし、
まさかこんなに早く・・・。
ボクがこの家にやって来たのが生まれてまだ3か月くらいのときで、それは15年くらい前のこと。
そして、しばらくしてゴンちゃんに出会ってすっかり仲良しになったんだ。
散歩に出かけると、ひろばや交番のそばやサミットの前や多摩川の土手、
カリタス方面にも行くし二ヶ領用水に沿ってぐるりと回って橋本橋にも。
あちこちで出会ったよね、ゴンちゃん。
出会ったらまず、クンクンと鼻を寄せ合ってごあいさつ。そしてなぜかお尻の匂いも嗅ぐ。
これはボクたち犬のごあいさつでね。おかしいとは思わないでね。
しばらくしたら、次はどこへ行こうかと考える。
ゴンちゃんが進むとボクがその後をついていく。ボクが進むとゴンちゃんがついてくる。
自分の行きたいところより、ゴンちゃんの行く方へついていくんだ。
だって一人で行くよりずっと楽しいから。ほんとうに楽しかったよね。
そんなゴンちゃんはもういない。
お葬式があった。パパとママと一緒にお別れに行った。
ボクはママと一緒にお花をあげた。
パパとママがゴンちゃんの頭をやさしく撫でた。
他のともだちも来ていた。みんなに慕われていたゴンちゃん。
すすり泣きが聞えた。
ボクのママだった。
また会いたいね。
そのうちまたどこかで会えるよね。
ゴンちゃん・・・
孔子(犬)