マスク考

中国の湖北省武漢で新型コロナウイルスの感染者が最初に発症したとされる日から約2年半が経過した。ここにきて世界中でようやくワクチン接種が進んではいるものの、変異株の出現もあって、沈静化が期待出来るのは当分先のことになりそうだ。

今回予防策のひとつとして世界中で広まったのは「マスク」の利用だった。これまで、マスクをすることに慣れていない欧米諸国でも多くの人がマスク着用をしている姿がテレビ等で放映されている。この点、日本人はマスクに慣れている国民だと言われているが、確かにインフルエンザの流行時などには、これまでにも多くの人が普通にマスクを着用してきた。自分が感染しないためと他人に移すことを予防するためには有効な手段であることは間違いないであろう。

真面目な書き出しで始まったが、実は今回は堅ぐるしい話をするつもりはない。話が新型コロナに及ぶとついつい暗くなってしまうので、今日は視点を変えて、ちょっと違う、明るい話をしてみたいと思う。

マスクは病気予防の他に顔を隠すという目的でも使われるのはご存じの通りだ。芸能人がプライベートで行動する際、帽子とマスクで変装することがよくある。これでも十分わかりにくいが、これにサングラスをかけるともう誰だかさっぱりわからなくなる。というより怪しい人に見えてしまう。コンビニ強盗は目出し帽と相場が決まっているように。

さて、映画やテレビのヒーローはどうだろう。普段はそれと悟られないように一般の人として暮らしていて、いざ極悪人を退治する時になるとマスクをして颯爽と現れる。子供の頃のヒーローの先駆者、鞍馬天狗や月光仮面を思い出す。(古い~!)自分達も正義の味方にあこがれて、よく風呂敷で覆面をこしらえて遊んだものだ。

 バットマン、ロビン、キャットウーマンはどうだろう。やはり誰だかわからないようにいずれもマスクをしているのは同じ状況だ。しかし、これらアメリカコミックのヒーローは目元を隠して口は出している。一方、日本のヒーローはというと、鞍馬天狗も月光仮面も、所謂覆面で口元を隠している。もっとも、スパイダーマンは全部隠していると言われれば何の反論もできないが。

前々から気になっていたのだが、目元を隠すか口元を隠すかは文化の違いであろうと思うがはっきりとした理由はわからない。でもこの違いには何か理由があるのではないかと思えてしようがない。日本人がマスクに慣れているのはひょっとしてこのあたりに理由がありはしないか?欧米人がマスクを嫌うのは、このへんに理由がありはしないか。気になる今日この頃なのだ。

まもなく2回目のワクチン接種時期が近付いている。ワクチンを打ったからといって安心できない状況であることは間違いなく、我々としては、ワクチン接種の有無に関わらず、不要不急の外出を控え、帰宅時はうがい手洗いを徹底して個人として予防に努めるべきであろう。と言いながら、時々マスクを忘れる。

ヤタガラス

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