2018年4月のオープン以来、「ハイムのひろば」をどうにかこうにか維持してきたが、最後に、このサイトの将来について少し考えてみたい。約3年前にチームとして活動を開始したころは、メンバ―の殆どが素人の集りで「ワードプレス(WordPress)」の「ワ」の字も知らなかった。ましてや、プラグインの何たるかなどちんぷんかんぷんの状態でスタートした。これらの使い方は慣れるにしたがって覚えてもらおうと思っていたが、一部を除き今日までまだ実現していない。これは自分の努力不足であり、後継者を作ることが急務であろう。

今までやってきたことについては、そこそこうまくいっているとメンバーも言ってくれている。しかし、西野は時に思うことがある。西野が提案したことに対して、メンバーはあからさまに反対することは少ない。それは、西野の20年に亘る経験を信頼してくれているからかもしれない。しかし、果たしてそれでいいのだろうか。このグループを作ることを鏡から依頼された時にただ一つ心に決めたことがある。それは、「リーダーとして独断専行だけは絶対にやらない」ということだ。

通常、ホームページは、ウェブデザイナーが一人で作るものである。勿論、制作を注文したオーナーの希望やアイデアを取り入れながらオーナーが満足するものを目指す。しかしそこには、当然デザイナーの個性が出る。従って、作品はデザイナー次第で随分違ったものができる。西野が理事会から正式に制作依頼された時の最大の注文は、「単独で管理するものではなく複数の管理者が共同で管理できるもの」ということであった。故に、今回の目標は、見た目よりも複数の管理者が使いやすいものにすることだった。もしできなければ、例え費用がかかってもプロのデザイナーに依頼することも選択肢のひとつになっているとのことだった。

それを聞いたとき西野は理事会に対し即座に答えた。
「プロに頼むのもいいかもしれないけれど、居住者が集まって力を合わせて作ることに意義があると思います。どこまで満足していただけるものができるかわかりませんが、ここは任せてください。できる限りやってみます」
その時から、ある意味での苦悩は始まっている。未経験でもいいから意見をどんどん言ってもらって、みんなの「ハイムのひろば」にしていきたいのだ。

今、毎月の例会で声高に言われていることは、”投稿が少ない”ということだ。折角、複数のメンバーで管理でき、投稿も自由にできる体制になったのにそれが生かされていない。このサイトの継続を望むなら、少なくともメンバーはそれなりの努力をすべきであろう。文章を書くことが苦手と躊躇する人もいる。しかし、現在のメンバーを見回してみても文章力にそれほど大きな差があるとは決して思えない。みんな素人の集まりのようなものだ。(失礼!)

一方、メンバーの友人・知人のなかで熱心に応援してくれる人が何名か現れた。これは嬉しいことで、文芸館、美術館、緑の環境委員会、蝶百科図鑑、クイズのひろばなどの姉妹サイトに少しづつではあるが、これらの外部協力者による寄稿が増えている。全体として少しづつボリュームが増え、それに伴ってアクセスも増えてきた。それは、協力者たちの友人・知人にも広がりが出来てきたからだと思われる。しかし、どんなに外部協力者が増えても、それは本来の「ハイムのひろば」の姿ではない。

これで果たしていいのだろうか。メインである「ハイムのひろば」本体への投稿は依然として増えてはいない。ここはやはり、ハイムの居住者が書くべき場所だ。そういう意味では、我々スタッフがもっとやる気を出して、より一層努力することが求められる。何も字数の多い、本格的な論文のような記事を期待しているわけではない。ほんの数行の簡単なもので十分なのだ。”意識”していれば毎日のちょっとした気分を書くことは誰にでもできるはずだ。

つくる会はボランティアの組織であり、強制力はないとの意見もあろう。勿論その通りで、メンバーは各人の時間の許す限り自由に参加している。それをどうこう言えるものでもないだろう。ただ、それを理由に、活性化できない、元気のないサイトであり続ければ、近い将来、メンバーも一人抜け、二人抜けして次第に廃れていくだろう。これまで、そのようなサイトは数多くあると聞く。

そんな未来は考えたくない。そんな将来は想像したくないと思うのは私だけだろうか。

20数年前、ハイムへの入居が始まってしばらくして、先輩たちによって制作され維持されてきた「ハイムのひろば」は形は変わりつつも綿々と続く歴史がある。時代とともに便利なソフトが開発され、後継者のほうが制作・維持しやすくなってきている。その傾向は今後も続くであろう。しかし、いくら道具がよくなっても使い手がいなければ意味がない。そして、その使い方は少しの努力で習得できる。できるできないは、”技術の差” でも、”時間のなさ” でもない、”意識” の問題だ。

ハイムのひろばに関わったメンバーの一人として、この「ハイムのひろば」がいずれ居住者の誰かに引き継がれ、将来も住民に親しまれて続いていくことを願うばかりである。

西野は今日も散歩に出掛ける。愛犬と自分の健康のため、そして「ハイムのひろば」の新しい企画のヒントを思いつくことを期待しながら・・・・・・。

(了)

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この笑説は、爺時通信社、夕日新聞、炭友商事、NTTコドモの提供でお送りしました。
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読者の皆様へ
笑説「ハイムのひろば」は今回で終了です。長い間、拙い文章をお読みいただきありがとうございました。
また、機会があればどこかでお目にかかれることを期待してペンを置きます。
蓬城 新

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