コロナ禍で恋愛もままならぬ若者が!・・・X氏のつぶやき94

おっちゃん、おれら若者は恋人にも会いにいけないのか?
ワクチン接種を受けなよ。
あれは、老人のためのワクチンやろ?
違う!あんたら若者も受けないかん!
ワクチンは怖い、射っても飲酒のウイルスがでたら感染するやないか!

この会話は、関西の若者が東京に出てきたおり、私に会いにきて彼が悩みを打ち明けた時のものです。
彼は大学三年生になったばかりとのこと。恋人なのか友達なのか、島根出身の短大生の彼女と付き合いだしだ。そのうち恋愛関係になっていたそうな。自然のことだ。
彼女はコロナ禍で学校に行けなくなっていったん島根の実家にかえってしまった。
恋愛がすすんで、将来の夢を語りあっていたそうな。

感染!恋の感染か!
壊れかけていく恋愛。

おっちゃん、どないかでけんのかな?このまま離れたままなのか?彼女から返事も来なくなった。と、私の家にきて悩みをぶちまけて、すき焼きをたらふく食べた。
そうかい、それだけ飯が食えるのなら大丈夫だ。だが彼は打ちひしがれてかえっていった。

そうか、恋愛が壊れていくのか。田舎から都会に出てきて学んでいる学生、また働いている若者にとって、コロナ禍が青春の壁になっているのだ。オリンピックどころではないのだ。
若者からいろいろな悩みの相談相手になってきたが、コロナ禍で恋愛が壊れているのに、応えてあげることはできなかった。

彼から暫く連絡がなかったので恋愛が回復したのではと淡い期待をしていたら、突然電話があって、彼女から手紙が届いたと言ってきた、その声は落胆の極みの声だった。

それは、コロナ感染患者で病院が満床状態で、患者を受け入れられないほど逼迫状態だという事を知り、それは医師と看護師の不足だと知り、短大を中退して地元の看護学校にいくと言ってきた。従って東京には戻らない。という内容だといった。
田舎で頑張るから、ごめんね。

最後のその言葉には彼女の強い決意が感じられた。
そうかい、それは良かったね。
連絡があった事は良かったね、と言ったのが、彼を傷つけたのか電話はプツリときれた。

彼は彼女と比べて成長していないな、と思うと同時にあわれに想えた。
それ以来、おっちゃん!と言ってもらえなくなった。

頑張れ!都会で暮らす田舎出身の若き男女よ!聞いておくれ、おっちゃんの声を!
今は戦争もなく平和だ。君たちの時代だ。君たちが今を真剣に向き合って生きてください。

ワクチンを射ちたくなかったら射たなくってもいい、ほかにコロナ禍に立ち向かう方法があるのなら君が考えて行動してください。

君たちが今逃げてしまうと、いざ!決断がいる時、平和はどんどん遠のいていきます。コロナは世界中の問題。平和も私たちだけではだめです。
かつて、この国は戦争を起こし、若者を戦場にかり出し、多くの戦死者を出したことをわすれないでください!

あのときも、若者が決断すべきときがあった!と思うのです。
はっきりした考えと決断する勇気を忘れないで!それは全員の幸せと平和のために!

君たちもやがて老人になる。
ワクチンは老人のためだ、と言うのなら、君たちが老人になったらそういう若者になんと説明をするのだ? 
世界中の人類がコロナ禍でくるしんでいるのだ。その人たちがこのワクチンを選んでいるのだ。その事も考えておくれ!

島根の彼女はワクチンを射ったのか?射つと思っているのか?確かめてみてはどうか、と言って諭したが、なえた心はそう簡単に元気になるまい。しかし、この社会は君たちが作っていくのだ。島根で看護師をめざす彼女とともにだ!

頑張れ!恋愛が壊れた青年よ!
恋愛は壊れもするが、また生まれてくるのだ!

私は、夏空の入道雲が生まれて大きくなり、また消えていく入道雲の力強さに向かって祈った。
島根の彼女にも、この青年にも良い社会がやってくように。

 

 

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