貴族社会の国 「ウィーンの夜会」に参加して・・・X氏のつぶやき120

日本オーストリア文化交流会主催 「ウィーンの夜会」

3年ほど前に、ウィーンの夜会・舞踏会が都内のホテルで開催されるので、誘われて参加した時、ウィーンから貴族が来日して参加していたので、それは本場の舞踏会を見る思いで参加。ただただ異文化の素晴らしさに興奮し、ウィンナワルツの曲が流れるがダンスに参加する勇気もなく終わってしまった。 それから一度、そして今度で3度目の夜会に参加しました。

今一度、異文化の素晴らしさに触れたいと思い足が痛いのを押して友人に連れて行ってもらった。貴族の方は参加していなかったが、大使が参加しており、夜会は少し砕けた形になったが、参加者全員が気軽に音楽に合わせて小さなステップでウィンナワルツを踊ることを、その大使が教えてくれて私もそれならウィンナワルツが踊れると参加できた。

つまり足のステップは簡単、間違えてもいい。ただウィンナワルツの曲だけはしっかりとリズムを取れればいい、と強調してくれたのでフロアはカップルが何組もウィンナワルツを踊り出した。
ウィンナワルツはフロアいっぱいにカップルが走り踊るのだと思っていたのだが、夜会ではこれだけでいいのだとジルバのようなステップで曲に合わせて踊ってみせてくれた。

ああ、それなら私にもできる!!
と痛む足が自然にワルツを踊り出した。
ウィンナワルツの曲も楽しかった。

富山大学のダンス研究会の学生が来ていて楽しく踊って見せてくれた。
また鍛冶屋のポルカを踊って見せてくれた。

ああこれなら踊れる。社交場で楽しく踊れると感心してしまった。

東欧の社交界はこんなにやさしい踊りなのかと感心した。それは社交界は決してダンス用の衣装を着ているわけではないないが、しかし誰もが正装してきているので、激しく動かない社交ダンスが考え出されたのではと思うのだが…。
ブルースしか踊れない私がウインナワルツに魅せられたのです。

中休みにはテイクアウトの軽食のサービスがあり和やかな宴会場の盛り上がりに参加者の交流ダンスが始まり、パートナーが入れ替わってフロアに花が咲く。大勢の人が同時にワルツを踊るステップはいたって単純なステップのウィンナワルツが曲が流れる。そのうちに声をかけてくれる女性あり。声をかける男性あり。和やかな社交ダンスが続いてフィナーレに入る。

文化交流会のトピックスは、何といってもカドリールという全員で踊るダンスだ。
カドリール?カドリーヌ?…?
これは圧巻である。

参加者全員男女ごとに手をつないで向き合い、長い列に並ぶ。簡単な踊りだから初めての人も説明を聞いて下さいと、リーダーがステップや動きを説明してくれた。フォークダンスのようだが…?
違う!社交である。
男女が入れ替わって前後に斜めにと動いて。音楽のリズムは段々と速くなり、何度か繰り返し、最後は全員が飛び上がって終わる。
カドリール、何だこれはと思うが、これほど楽しい踊りはないとも思った。足の痛む私は相手の女性に迷惑をかけたが、そんなこと何も気にせず私を楽しませてくれた。
ウィーンの夜会でした。
映画に出てくる貴族社会の舞踏会のそれを味わったような気がしました。
あぁ、ご高齢のご婦人達も社交会で踊れるダンスなんだなとも思った。年老いてこそ楽しめるダンス、音楽を聴きながら軽くステップして楽しめるダンス。それには社会は平和でなければならないし、人と人、人種の差別なく優しく思いやる心が見知らぬ人に“踊ってください”と言われて安心してパートナーになれるのもこのダンスの世界かなとも。

年の瀬を迎えてやがてクリスマスがやってくる。クリスマスパーティーにダンスパーティーを加えてみてはいかがでしょうか。
ワルツの音楽、ジングルベルの音楽に合わせて夫婦で踊るのもよし。親子でもあり友達とでもよし。コロナ禍で耐えてきた生活に明るいドラマを加えてみてはどうでしょうか。

 一足早いですが、来年こそは世界中に笑顔が取り戻せる年になりますように願っております。
素敵な音楽を聴きながら…。

それではまた!

 

11月16日

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