突然の訃報を受けて・・・X氏のつぶやき75
同好会の仲間は“ことば”を失った。
70才を過ぎてからダンスを始めた。
恥ずかしや、はみかみやの男たちを「ダンスを楽しめばいいのよ。ステップを間違えてもいいのよ。楽しくダンスすればいいの。そのうちにうまくなるから」とその先生は優しい言葉で励ましてくれた。
踊れる人にも踊れない人にも、その優しさで普遍的に導いてくださった。
「ワルツを踊りましょう」と手をとってフロアに導いてくださった日、先生のステップに導かれてワルツが踊れた日は感動の1日でした。コロナ禍が過ぎれば、もう一度先生とワルツが踊れたら・・・と希望を抱いていた時に訃報が届いた。
体が震えた!心の中が空っぽになり足元は定まらず「なぜ?」「どうして?」どうにもならない感情が全身を走る。
先生は、ガンを患っておられたのです。
それでも老いて花咲く青春の思い出を音楽にのせてダンスへとたどたどしく、今まで感じえなかった感動を与えてくださった。特に初心者には、あの優しいおことばで勇気づけてくださった。
「楽しく踊るのよ。うまくならなくても楽しく踊りましょう」
どうしてそんなに優しく導いてくださったのか?
先生は、ご自分の生命の限り、私たちに接してくださっていたのか!と今思うと、さらに心が痛みますが「楽しく踊るのよ」というお言葉が返ってくるようです。
恥ずかしやに勇気を与えてくださった先生、先生のお手のぬくもり、優しいお言葉は忘れません。
ありがとう!! ありがとう!!
安らかにお休みください!としか言えません。
先生、私たちと踊り続けてください。青春のワルツを!!
私たちは忘れません。先生を。