県外移動は自粛せよ! を裏切って山梨県へ・・・X氏のつぶやき97

湯の沢峠で朝食を!
みなさんが自粛しておられることを思うと心が痛みましたが...。

仲良しの友が、出不精になっている老体に活気を与えてくれた。いきなり山梨ではなく、近くの山で朝食をとりませんか?と誘ってくれた。ハイムから朝6時に出発、歩いて50分程で生田の森林の中、日向山に連れていってくれた。私がどの程度の山道なら歩けるか?を試してくれたのです。

日向山に向かう山道に入るともうそこは別天地。朝の空気は朝露をふくんでおり、おいしい木の香りとともに胸の中に入ってきて大きく深呼吸をさせてくれた。

おお!わずか歩いたこんなところに美味しい空気が一杯!土曜日の朝食を日向山で!私を生き返らせてくれた!

友人のこの誘いは、ここが登れるなら山梨の湯の沢峠に連れていけるか考えてくれていたのです。自然に咲き誇る湯の沢の花畑に連れていきたいのだが、と計画を話してくれた。その練習が今日だった!何と優しい気遣いか!

 

人に会わず、混雑を避けて山梨の湯の沢峠に行く計画はその一週間のちの火曜日、台風一過。仲間とハイムを朝5時に出発。車で多摩川の堤にでると北の空に虹が出た!私たちを出迎えてくれるかのように。

1800メートル程の山渓の峠を二つ超えて歩く。その間はなだらかな尾根を歩く。私は不安がよぎった。車は山の中腹に着いた。
さ、ここから歩くよ。私がむりだとなればそこでおわり、戻ります。無理の無いように。100メートル歩いたら休み、休み休みすすみます。道は狭いので気をつけて!では出発!早朝の山は寒いくらい涼しかったし、どこから生まれてくるのか朝の山の風は、気持ちよく首筋から体の中を通りぬけていった。登りの道だった。200メートルも歩くと私の足、ふくらはぎが張ってきた!まずい!と思ったらリーダーは見て取って、休もう!無理はしない。他の仲間にはすまないと思ったが、リーダーに従って休み休み登った。

アップダウンが続いて息絶え絶えのその時、ほら青空が開けたよ!もうすぐに尾根に出る、お花畑はそこだ。ひと休みして尾根に出よう!根っこが飛び出す山道は終わる。ほら!富士山が見えるよ。頂上に雲がかかってるな。

綺麗!美しい!素敵!

仲間が叫んだ。目の前にいろいろな種類の花が仲良く咲き誇っている。花の名前を叫ぶ仲間!興奮している。花畑はひろびろと広がっていた.花が歩く足をとめた。

ああ、これを見せたいから連れてきてくれたのか.私はリーダーにお礼を言った。

まだあの山超えていくのだ。そこにはもっと広い花畑があるよ。元気出して峠越え!わたしは息を整えて歩き出した。足はもう慣れていたのか峠の向こうの草原に期待をよせてのぼった。

おお!これはなんだ!オニユリが背高に咲いている。蝶が蜜をもとめてとびまわっていた。トンボもいる、アブ蜂もいる。大自然の中に人間がお邪魔した感じだ。花は、違う種類の花が寄り添って咲いている。人間の手が入らず、かれらの頭上の草原の風が優しく流れていく。その向こうに富士山が見守ってくれているではないか。
私たちはそんなところに連れてきてくれたリーダーに感謝!感激と喜びがおさまらないが、ひろばをみつけて早めのお昼ご飯にした。リーダーが紅茶をいれてくれた。仲間が西瓜を一口カットして冷えたまま持ってきてくれた。

山で食べる西瓜、元気が蘇りました。山の稜線では夏の雲がもくもくと生まれてながれていく。涼しい風が疲れを癒してくれた。

雲がかかっていなければ、富士山の形が綺麗に見えるそうだ。気持ちのよい風をいつまでも受けていたかったが、計画は山を下りたら里村までいって温泉に入って疲れを癒してから帰る事になっていたので、なごりをおしんでお花畑を後にした。

地元の人が利用する素朴な温泉、露天風呂もある。源泉は人肌温度ぬるめだがそよ風に吹かれて気持ちがよい、至福のときでした。食欲の無かった私の食欲が戻ってきた。お腹はすききっていたので田舎の山菜そばがお腹にとびこんだ。

ああ!コロナ感染で出歩かないように言われているが、その掟を破って老体を山梨の湯の沢峠に連れてきてくれたリーダーにお礼の言葉も無い。社会的には批判をうけるのだが、人と密にならないように朝早く出発して早く帰ってくる計画にその配慮はできていたと思う。もうすぐに動けなくなる老人の失いかけた元気を取り戻してやろうという計画、それこそ命を元気にさせてくれた一日でした。

身勝手な行動でしたが、人が元気になり、やる気を起こさせる、希望を持たせる、明日が楽しくなる山歩きを自分では出来ない老人に機会をつくってくれた。気持ちが癒されるのは自然の風景にまさるものはないのです。

この年になって峠を二つもこえたのですから、まるで金メダルをもらったような感激でしたのでつぶやきました。一日も早く自由に山歩きが出来る日がくることを願っています。
私のお友達と、山梨の湯の沢峠、ありがとう!

 

  花よ花
  朽ち木の側でそっと咲き
  何を語り合っているんだい

 

  山よ山
  散り行く花に
  何を話かけているんだい

 

  風よ風
  どこから生まれて
  誰のところにいくんだい

 

  ああ!山よ花よ
  その優しさ美しさは
  夏雲の湧きいずるがごとき

 

 

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