私のふるさと1~和歌山県新宮市 熊野三山

私が生まれ育った新宮市は、和歌山県の東南端に位置し、近畿最大の水量を誇る熊野川を隔てて三重県と接した山と海に囲まれた街です。

市内には熊野速玉大社、佐藤春夫記念館、新宮(丹鶴)城跡、徐福公園、浮島の森などの名所旧跡があり、望郷詩人とも言われた文豪・佐藤春夫、芥川賞作家・中上健次、「はとぽっぽ」「お正月」などの童謡を作詞した東くめなど多くの著名人を輩出しています。

新宮市を中心とする熊野地方は、古代より聖なる地として信仰を集め、中世の時代には、熊野三山に至る道は「蟻の熊野詣」と言われたほど列をなし、熊野信仰の盛んなところでした。

熊野三山の一つ熊野速玉大社は、全国に3000余社分祀されている熊野神社の総本山です。 大社は熊野三所権現降臨の神倉山から神を遷し、現在地に新たに宮殿が造られたことから「古宮」に対して「新宮」と呼ばれるようになりました。 これが市の名前の由来とされています。

神倉神社では、毎年2月6日に1400年の歴史をもつ勇壮な火祭り「お燈まつり」が行われます。 この祭りは約2000人の白装束の男たちが火のついた松明を手に急な石段(538段)を一気に駆け降りるため、宵闇に流れる大きな火の帯は「山は火の瀧、下り龍」ともうたわれています。

また、徐福公園は、秦の始皇帝の命を受け、不老長寿の霊薬を求めて中国から渡来したという伝説の人物『徐福』を偲び造られ、色鮮やかな楼門や墓などがあります。

平成16年に世界文化遺産として登録された川の参詣道「熊野川」は、 平成20年に環境省による平成の名水100選にも認定され、その悠久の歴史と大自然を堪能できる「川舟下り」は大変好評を得ています。

一度是非、「黄泉がえりの地 熊野」を訪れてみてください。

ヤタガラスこと  西  敏
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みなさん、1月も半ばを過ぎて正月気分も抜け、お仕事に、その他活動にとお忙しい毎日を過ごしておられることと思います。
さて、2022年の新企画として「私のふるさと」について
書いてみました。みなさんの故郷にもきっと自慢できることが少なからずあるのではないでしょうか。形式は自由で長短も問いません。企画者として皮切りに拙作を投稿します。参考になれば幸いです。

西  敏

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