医療のあり方に想うこと

初めてインフルエンザに罹った。少し前から少し喉がいがらっぽくッて気にはなっていたのだが熱が出ていなかったのでそのまま放置していた。ある金曜日に、少し微熱が出るようになって、頭がなんとなく重い感じなので近くの病院で診てもらった。

緊急の仕事があり長く休んでいられないので、まずインフルエンザかどうかのチェックをお願いした。ところが、その医師は、まだその段階ではないので、4日分の薬をだしておくからこれを飲んで様子を見て、熱が上がりそうならもう一度くるようにとのことだった。

土、日と外出もせず自宅で謹慎していたが、39.2度、38.7度と高熱が続くようになり、明けて月曜日に同じ病院に行くとやっと検査してくれた。案の定、インフルエンザB型の判定が出た。今度は、インフルエンザ用の薬を処方されたが、帰りがけに、ところで、「今までにもらっている薬はどうすればいいのですか?」と聞いてみた。答えは、「全部、切り替えてください」だった。

帰りに、薬局でいくつかの薬をもらったが、そのうち一つだけは、薬剤師指導の下にその場で飲まされた。これが、インフル用の特別な薬だ。大抵は、服用後2、3日で熱が下がり、回復に向かうというが、24時間以内に服用する必要があるとも聞く。ぼーっとした頭で帰宅して寝ていたが、昼食時に薬を飲むために起きた。

食欲が減退して何も食べたくないが、薬が全部食後30分以内に服用となっているので、何か食べなくてはとうどんを詰め込む。その後も毎食、無理やり何かを詰め込んで薬を飲むことが続いている。そして一週間後の今、熱だけは下がったが、それでも37度前後の微熱はまだ続いている。最初に検査をして判定が出てすぐに専用の薬を飲んでいれば、もう今頃はすっきり治っているのではと思うのだ。

ここで、思うことがふたつある。
ひとつは、医者任せにしてはいけないということ。
もちろん経験豊富な医者に対抗する理論も持たない患者があれこれ言うのはどうかとも思うが、そうではない。患者にもそれぞれの家庭や仕事の事情がある。病室に溢れかえる患者の事情をいちいち聞いていられないというかもしれない。

しかし、もし、今回こちらのお願いしたように即日検査をしてくれていたら、判定が出て即対応が出来ていたら回復は随分と早まったのではないか。大抵は、病気のことは分からないから、みんな言いたいことを我慢して全てを医者に任せているのである。

もうひとつは、処方される薬のこと。今回、最初の診断で普通の風邪との見立てで出された薬が4種類。インフルエンザと診断され処方された薬が5種類。そのうち1種類はその場で飲んだ1回限りのもの。後は4種類だ。そして、インフルエンザと分かってからは、全部切り替えるようにとのことであった。まさに、「捨てなさい」とでもいうように。

ちょっと待ってくれ!よくみると、両方の薬の中に、全く同じ薬が含まれている!「アストミン錠10㎎」咳をおさえる薬である。ということは、その医師は、私に、「3日前に出したものは捨てて、今後は、今日出したものを飲みなさい」と言っていることになるのだ。

ふざけるな!わずかな年金の中から健康のためにとお金を使っている多くの患者の身にもなってみろ!

この2年間、1000を超える記事を書いてきたが、これほど怒りを覚えたことは初めてだし、気がつかなければ埋もれてしまっていたことだ。まだ、喉も痛いし食欲もなく、微熱が続いている・・・。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください