がんを考える22~マギーズ東京

maggiestokyo今、がんは二人に一人がかかる国民病と言われていますが、がんを宣告されると、たいていの人はまず大きなショックを受けて冷静さを失うものです。がんができる部位や進行速度は人それぞれで、どんな治療方法があり、自分はどうすればよいのかなど大きな不安をかかえることになります。

治療方法以外にも、仕事についてはどうなるのか、人付き合いはどうすればよいのか・・・。患者や家族がそんな悩みを気軽に相談できる無料の相談施設が東京都江東区豊洲にあります。それは、NPO法人が運営する「マギーズ東京」。ゆりかもめ「市場前」駅から徒歩3分。医療スタッフが常駐し、お茶を飲むだけでもOKな木造平屋の建物です。

去る10月10日に開設を記念したイベントが開かれ、全国から集まった支援者は1000人を超えました。マギーズ東京は7000万円以上の寄付を集めて解説にこぎつけた、延べ3000人のボランティアが運営にかかわる施設です。モデルは英国のマギーズセンター。乳がんで亡くなった英国人女性造園家の「患者ではなく、一人の人間として生きる喜びが得られる居場所を」との遺志を継いで造られた施設です。

マギーズ東京を運営するNPO法人の共同代表で、センター長に就任した訪問看護師の秋山正子さんは「重たい事実を突きつけられた人が病院でも自宅でもない「第二のわが家」で肩の荷を下ろし、自分を取り戻す。そんな新しい相談支援をしたい」と意気込んでいます。

課題は、常駐する医療スタッフの人件費など年間約3000万円の運営費。イベントではTシャツや雑誌を売ったり、寄付会員の登録を呼びかけたりしていました。もう一人の共同代表で日本テレビ記者の鈴木美穂さんは広報活動や資金調達を担っています。「大勢の人に気軽に楽しくかかわってもらいたい。日本に新しい寄付文化を根付かせたい」と抱負を語っています。

もしあなたが、がんを宣告されて、今どこにも身の置き場がないと感じているのなら、一度訪れてみてはいかがでしょうか。きっと何か得るものがあると思います。

マギーズ東京プロジェクトができるまで

(出典:朝日新聞2016/10/18)

(八咫烏)

0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です