ヤタガラスのお気楽闘病記7~同室の患者

元来、日記というものは時系列的に書かれている方が読みやすいのかのかもしれない。ただ今は、私の頭に残っていることと後から聞いた話をつなぎ合わせながら一つの物語を構成している関係上、そのあたりがちょっと難しいと感じています。

映画でも、今現在の現実の流れと過去のある時期の出来事が交互に出てくる場面がありますよね。フラッシュ・バックと同じように思っていただいて、言ったり来たり話が相前後するのをご容赦願いたい。

ここで、少し他のエピソードを挿みます。
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その後、ICUから一般病棟の4人部屋に移された。ごく普通の部屋なのだが、他の患者さんは3人ともあまり元気がない。そのうち二人は病院の関係者(家族が看護師さんとして勤務)だったようで、仕事の合間や勤務終えてた後に様子を見に来ていた。

見ていても患者同士で話すことは一切なく、同室の誼で挨拶くらいはするものと思っていたのにそれもなく、何となく入っていけそうになかった。看護師さんは少しでも明るくなるように元気な声で話かけているのに、反応が暗い。ひょっとして重症組と軽傷組に分けて部屋が当てがわれていて、この部屋は重症組なのかとまで思ってしまう。たまたまなのか何か理由があるのかわからない。

少し疲れが出たのかその日は夕食後まもなく眠ってしまった。目が覚めると消灯時間が過ぎていたが、何か人の声がする。「う~ん」とか「あ~」とかの呻き声である。始めのうちは、患者さんの寝苦しさからくるため息かと思った。かなりの時間続いていたが、その日はあまり気を留めず再び眠りについた。

翌日の昼の間は何事もなく過ぎて夕食後に見た光景は異常だった・・・

ヤタガラス

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