米国ベイエリアの思い出(1)

1991年から2016年まで、カリフォルニア州サンフランシスコ、そしてオークランドに住みました。25年間の思い出の中から、幾つかご紹介させて戴きます。

サンフランシスコはご存知の通り、カリフォルニアの北部にある都市です。ベイエリアと呼ばれる一帯は金融、IT産業などで、アメリカの重要な都市となっています。観光地としても人気が高く、ゴールデンゲートブリッジ、フィッシャーマンズワーフ、市内を走るケーブルカーなど、数々の観光名所があります。古い建物と新しい建築が混在して、美しい街並みを作っています。

気候は大変穏やかで、1年の寒暖の差が小さく、摂氏10度〜20度位です。雨の季節は11月から3月くらいで、夏は全くと言ってよいほど雨の降らない乾季となります。

10月31日はハロウィーンです。今頃は街のショーウィンドウがオレンジ一色になっていることでしょう。ハロウィーンが来ると アメリカでは「さぁホリデーシーズンが始まる!!! 」と皆感じます。最近では日本でもハロウィーンの飾り付けをしたり、お菓子を配ったり、仮装をしたりと盛んに行われるようになりましたが、始まりはアイルランドの古代ケルト人の夏の終わりのお祭りです。

ケルト人は、季節を「作物を作れる夏」と「作れない季節」の2つに分けていました。作物を作れる季節の最後の日が10月31日だったそうです。その日は「死者の魂が悪魔や妖精の姿になって、この世に戻って来る」と言われ、人々も同じような姿をして拐われないようにしたことが現在の仮装の始まりのようです。

元々、アイルランドでは蕪(かぶ)をくり抜いて中に灯りを入れていましたが、アメリカにこのお祭りが渡ったころアメリカには蕪が無かったので、替わりにかぼちゃを使ったのが、今のJack-O-Lantern(ジャコランタン)になりました。

子供達はこのかぼちゃのランタンが出ている家やハロウィーンの飾りをしている家を廻って ”Trick or Treat !”(お菓子をくれないといたずらするよ!)と言いながらお菓子や小さい玩具を集めます。去年、今年はこのような状況ですので、子供達がハロウィーンを楽しめているのかどうか危惧しています。

この写真のパンプキンパッチ(かぼちゃ畑)はサンフランシスコから車で太平洋岸を南に1時間ほど走った場所、ハーフムーンベイです。此処では毎年かぼちゃの大きさコンテストや重さ当てが行われる場所です。家々に飾られた美しい、楽しいかぼちゃの装飾をいくつかご覧ください。

柘植ゆり子

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