ハトとのバトル・まだまだ続く

大規模修繕工事の足場が外され、ベランダをはとよけ網で囲ってしまったわが家は、ハトのフン害に悩まされることもなく大勝利、でした。まあ客観的に見れば、わが家が鳥かごの中に入ったようなもので、完敗ですね。

網がうっとうしいかというと、「最近はやりの黒い網戸は気になりますか」を考えていただくとお分かりのように、大したことはありません。網戸は開けることができる、網は外せないのが決定的な差です。

サッシのレールの上から外を眺めると、こんな風に見えます。 至近距離の外階段からわが家を見たときです。

離れて見ると網は全くと言っていいくらい目立ちません。お向かいの棟の方に眺めてもらいましたが、やはり見えないそうです。

大規模修繕の外囲いの網が外されて以来、ハトが徐々にハイムに戻ってきたようで、せっかくきれいになったベランダを汚されてはたまらないと、『ハトパト』(ハト・パトロール)を自発的に始めた方達がおられます。そのお話によると、外に突き出たリビングの庇から庇へ悠然と飛ぶハトが日常的に目撃されており、どうしたら各戸のベランダの中に入りこませないかが大問題です。

1) 居場所を探している段階で執着のないハトであれば、手すりの上にテグスを張る程度でも守れると思います。空から一気にベランダに入り込むことはまずなく、一旦手すりの上に止まります。両端がバネでたわむようになったテグスがあるとハトは気持ちが悪くて寄り付かなくなります。ハットラップという名で売られているものなど効果がありそうです。

2)三方を囲まれた場所は外敵(とりわけカラス)から身を守れるのでお気に入りです。植木鉢などを置くときにはその陰に気を配ることが大事ですし、エアコンの室外機の裏なども狙われますので、剣山を設置するのが有効かと思います。

3)人の気配がするところには来ないというのは、執着が進んだハトには当てはまりません。わが家のハトは、庇の上から真下の床に下りてフンを残していきましたが、洗濯物干し場です。被害を防ぐためにはこちらが譲歩して明け渡すしかありませんでした。

4)フンをそのままにしておくと、縄張りだと思いますので、放ってはおけません。が、毎日のように掃除をしても、またやってきて汚す。人間が根競べに負けます。掃除後にカビキラーを捲くか、パラゾールを置くと効くという方もおられますが、わが家の場合、『ハトにげーる』や、バラの香りが嫌いだと聞いて芳香剤を試してみたものの、効果ありませんでした。

5)執着が強くなったハトに有効なのは忌避ジェルです。足がベタベタして気持ち悪く、歩き回るのでベランダに黒いしみができます。一度経験したハトは寄り付かなくなりますが、別のハトが舞い込んで次第に汚くなります。ジェルには羽虫が付いてじきに真っ黒。外に出ないベランダなら我慢できるかもしれません。床に透明ビニール(ジェーソンで測り売りしているテーブルカバー)や、養生シートを敷き詰めるのはよさそうですが、敷きっぱなしだと床に悪影響が出るかもしれず、事前に要相談だと思います。

6)手すりに剣山をつけるのは効き目があっても、万一落下すると大変です。プラスチック製の丈夫なものをマツドリフォームに頼んで取り付けたお宅がありますが、かなり高価だったそうです。

7)最終手段はハトよけ網ということになります。くらしのマーケットや、ミツモアで業者を探すことができます。見積もりに来てもらうと、業者によって倍以上の価格差があるようです。取り付けには網のほか、フック、エポキシボンド、結束バンドが必要で、どんな材料を使うかによってどれくらいの耐久性があるかが決まります。安いものだと3年から5年しかもたないようだし、きちんとしたものなら10年くらい大丈夫でしょう。見積もりのときに、どんな材料なのか確かめておかれるのがいいと思います。

8)わが家はハトに悩まされ続け、もう意地でした。日本製の丈夫なネットを製作するはとあみ本舗のホームページで動画を見たりしてじっくり研究、発注しました。ベランダの高さは、キャン★ドゥで売っているガーデニングの支柱(細長い棒)にメジャーを張り付けて測り、幅は5メートルメジャーを使いました。網の二辺を編み上げる仕立(L字仕立て)だと取り付けやすく、見栄えよく、失敗もないと思います。フックも長期使用に耐える特注品を一緒に頼みましたが、エポキシボンドはコニシの透明なものを、結束バンドは丈夫なガルバロックをネットで買いました。ハイムは壁や天井の凸凹が激しいので、通常の3倍くらいのボンドが要りました。

材料を揃えて作業だけ頼むのであれば、Benryが引き受けてくれます。または、業者に材料は準備すると言って、安くしてもらうのも一法かと思います。さらに、高所だけ頼んで、下の方はご自分たちで取り付けるのも可能かと思います。

ところで、頑張ってベランダに網を張り巡らせたわが家、一安心も束の間でした。南側のベランダには、手すりと壁の間に縦長のすきまがあります。幅は7センチ。どうにも塞ぎにくくて放っておいたら、そこから潜り込んできたのです。ご近所のベランダにハトが居ついていますし、ブランクはあっても”うちのハト”も健在ですから、油断大敵だったのです。出ていくときは、これまでも何度か目撃したことのある、目隠しの下からでした。

縦の隙間から下を覗くとちょうどそこにハトがいて、ドキッとしました。飛び立った後に確認するとフンがいっぱい。下のお宅の食堂の庇の上です。確かにわが家でもそこから中に入ってきていたのですから、庇の間を飛び回るハトにとって格好の居場所なのでしょう。いまさらながら、ハトの目線で考えることが大事だと思いました。

ついに、わずかに残った隙間も塞いでしまうことに決めました。メジャーで測って網を再注文し、天気の良い日に張ります。マンションは風が強いので、ふつうは30センチおきに網をフックで止めますが、上の階になると25センチおきぐらいが安心だそうです。こうやって籠城すればハトに悩まされなくてすみます。どうか、網が丈夫で長持ちしてくれますようにと願っています。

you

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください