ハイム・ウィークリー 創刊号

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ハイムのひろば・ウィークリー【 Heim Weekly 】  創刊号 2019 年 11 月15日(金)
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◎え~いタダだ!持ってけ!創刊号◎
■ハイム・ウィークリーは、中野島発の週刊メールマガジンです。ウェブサイト
「ハイムのひろば」に掲載された記事を中心に、ほぼ週一回のペースでお届けします。
 つくる会のメンバーである”八咫烏”が独断で発行します。   編集長:西 敏 
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■□ーーーーーーーーーーーもくじーーーーーーーーーー■□
☆★ 1. 編集長の独り言
☆★ 2. 創刊号特別企画「蝶博士に聞く」
☆★ 3. 美術館ニュース「第二次美術展開催」
☆★ 4. 文芸館ニュース「新規投稿者紹介」
☆★ 5. 編集後記
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□■ 1. 編集長の独り言 ■□
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 昨年4月1日のハイムのひろばのリニューアル・オープンから約1年半が経過しました。
 オープン初日、いったいどれだけの人が見てくれるだろうと期待と不安の中で見つめた
 カウント数は「773」と出ました。3年前、ボランティアでホームページ制作に集まった
 メンバーの殆どが初心者でした。記事の投稿の仕方を一から覚え、デザインやメニュー
 の構成について討論し、1年半という長期の準備期間を経ての答えが出た瞬間でした。
 この日は、活動に携わった一人として記念すべき日となりました。この時の感動、喜び
 が忘れられずに今もPCのキーを打ち続けています・・・。
 それぞれに忙しい中、熱心にこの活動に参加していただいたスタッフの方々に対し、今
 まで感謝を申し上げる機会がありませんでした。この場を借りて改めて感謝し、敬意を
 表したいと思います。
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□■ 2. 創刊号特別企画「蝶博士に聞く~子供たちに残したいという思い~」■□
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 今年も春が訪れて蝶たちがあちこちを元気に飛び回り始めていた頃、季節の移ろいに
 少しだけ遅れ、追いかけるようにして「ハイム蝶百科図鑑」が完成した。製作期間は
 非常に短期間であったにもかかわらず、二人の蝶博士(Mats 博士と Henk博士)の懸命
 の努力のおかげでゴールデンウィークに何とか間に合わせることができた。

 その後、口コミその他で評判となったのか、タウンニュースに続き東京新聞からも取材
 を受け、神奈川版ではあるが3段抜きで掲載された。「ハイムのひろば」のいくつかの
 姉妹サイトの中でも「蝶」という一種変わった課題に特化したものであったことに注目
 が集まったのかもしれないが、短期間でこれだけ話題になったのは驚いたとともに嬉し
 いことでもあった。

 この図鑑の最大の特徴といえば、まさに「手造り」ということである。掲載されている
 蝶の写真は、二人の博士が自ら野に出て撮影したものである。そして、その写真に添え
 られている解説の言葉は、印刷された図鑑や本から書き写したものではなく今や60歳台
 後半の齢となった博士たちが少年の頃から蓄積してきた知識によって書かれたものだ。

 世の中に図鑑というものはたくさんあるがこれほど手造り感のあるものはなかなかお目
 にかかれない。出版社が多くの取材費と時間をかけ、言わばベルトコンベア方式で大量
 生産したものとは全く質を異にしている。日本古来の伝統工芸の職人によって代々伝え
 られてきた技術でひとつひとつの作品に気持ちを込めて作り込む・・・
そんな手造り感に満ちているのだ。

 私自身は蝶に関する知識など全くないが、二人の博士と一緒にこの図鑑の制作に関わる
 ことになった。自分達の活動の中から生まれたこの「蝶百科図鑑」を自画自賛するつも
りは決してない。そして、二人の博士も確かに自ら楽しみながら制作しているのも事実
である。ただ、単に味だからということで時間を費やしている訳では決してない。
 そこには、ひとつの遠大な思いが詰まっている。

 それは、自分の周りにいる多くの子供たちへの思いなのだ。私たちの子供時代は、家の
 周りが野原だった。少し歩けば蝶もトンボも取り放題だった。上品な服は着ていなくて
も、兄からのお下がりの少し黄ばんだランニングシャツとよれよれのズボンをはいてい
ても、虫捕り網を片手に野原を駆けまわったあの解放感の記憶は決して消えはしない。

 新聞記者のインタビューを受けた時、蝶博士たちは質問にこう答えた。「子供というも
のは、自分たちがそうであったように、何故か昆虫に興味を持つものだ。夏休みの宿題
に利用してくれるのもよし、将来、研究者になってくれるような人が出てくれればそれ
もよし」と。また、「あの蝶の羽根を見てください。美しいでしょ?こんな美しいもの
が自然界にはあるんです。それを知ってもらいたい」と。代わる代わる、とても控え目
に、少しの驕りもなく答えた。

 横で聞いていた私は、この二人の言葉の”やさしさ”にある種の感動を覚えた。子供達に
 伝えたいこと。それはきっと、自然に触れることを覚えて欲しい。どんなに文明が進ん
でも常にこの地球にある自然に触れることを忘れないで欲しいという願いなのだと。
 それを”蝶々”という美しい姿をしたものに幼い目をとめることで、身に着けて欲しいと
 言っているように聞こえた。

 自然に目を向けなさいと言っている意味は何か。私はこのように考える。こどもたちが
 大人になって社会に出たときに、誰でも複雑な人間関係に悩む時期がきっと来る。そん
 な時、自然に触れることを忘れていなければきっと心を癒すことが出来るはずだ。そし
 て、そのことを知って初めて、自然と言うものが私たちにとってどんなに大切なもので
 あるかを理解できる大人になれるのだ。

 「ハイム蝶百科図鑑」を見て思ったことがある。こんなにもたくさんの蝶が近辺に生息
 していることを知ったのはまさに驚きだった。新宿から30分ほどで来ることが出来るこ
 のハイム周辺でなのだ。多摩川という大きな川がすぐ傍にあることも大きいだろう。
 また、緑の環境が日々油断なく保たれていることも好影響をもたらしていると思う。

 この「蝶の棲める良い環境」は、これからずっと守り続けて行かなければならない。
 蝶が棲めなくなれば花も咲かなくなる。蝶が棲んで、花が咲き乱れることのできるこの
 素晴らしい環境を守っていきたいと強く願っている。あまり多くを語ろうとしない二人
 の博士は、その気持ちを、若い世代に、特に子供たちに伝えたいと思いながら、今日も
 また一頭の蝶を見つめ、追いかけている・・・。

 (二人の博士との面談で。取材記者:八咫烏)
ハイム蝶百科図鑑 https://butterfly.heimnohiroba.oom/
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□■ 3. 美術館ニュース「第二次美術展開催」■□
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 2018年9月、ハイムのひろば美術館を開設し、第一回美術展を開催したところ、多くの
 住民の方に参加していただきました。まさに知る人ぞ知るということで、才能のある方
 がこんなにも大勢いらっしゃることに驚きました。絵画、写真、手工芸、書、篆刻など
 様々な作品を展示していただき、楽しむことが出来ました。

 今回は、追加で作品提供いただいた方については、旧作品、新作品を合わせてスライド
 ショーで見ていただくことにしました。同時に、追加のない方の作品も新たにスライド
 ショーという形で見ていただいています。1週間に3名ずつの作品を掲示してありますの
 でどうぞご覧ください。ハイムのひろば美術館 https://museum.hemnohiroba.com/
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□■4 文芸館ニュース「新規投稿者紹介」■□
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 ◎マスコミ業界から~吉原和文
  山陰の益田・匹見で産まれ、高校まで過ごし、北九州で就職、結婚、子供を育てる。
  いわゆる「団塊の世代」。マスコミ業界から堂々の登場!
  ブログ「吉原和文ですけんね」( http://yoshiharak.seesaa.net/ )を運営。

  「末っ子10男 命名の怪」。軽妙な語り口で、内容もとても面白いです。
  以下に掲載されています。お見逃しなく!
  https://bungeikan.heimnohiroba.com/guest-writers/yoshihara/yoshihara-1-2/

 ◎「声楽」の分野から~杉本知瑛子
  大阪芸術大学演奏科(声楽)、慶應義塾大学文学部美学(音楽)卒業。
  中川牧三(日本イタリア協会会長、関西日本イタリア音楽協会会長))、
  森敏孝(東京二期会所属テノール歌手、武蔵野音大勤務)、
  五十嵐喜芳(大芸大教授:イタリアオペラ担当)、
  大橋国一(大芸大教授:ドイツリート担当)に師事。
  
  また著名な海外音楽家のレッスンを受ける。NHK(FM)放送「夕べのリサイタル」、
  「マリオ・デル・モナコ追悼演奏会」、他多くのコンサートに出演。

「天才と凡人~中川牧三―近代日本の西洋音楽の歴史を創った人物」
  ハイムのひろば文芸館 
  https://bungeikan.heimnohiroba.com/writers-greatman/fukuzawa/sugimoto/
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□■5 編集後記 ■□
  11月13日の朝日新聞朝刊の一面に「身近なチョウ34種急減~絶滅危惧相当」という
  記事が掲載された。身近な里地や里山にたくさんいると考えられてきたチョウの
  仲間87種のうち、国蝶・オオムラサキをはじめ約4割が絶滅危惧種に相当する
  レベルまで急減しているという。記事は、今回、創刊特別号企画として「蝶博士に
  聞く」の原稿を仕上げた後のことで、偶然だったが、自然の大切さを改めて思い
  知らされることになった。
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発 行 元:ハイムのひろばをつくる会
発行責任者:”八咫烏”こと 西 敏
メール  : mag@heimnohiroba.com
ホームページ:https://heimnohiroba.com/
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▽▲ハイムのひろば Weeklly▲▽
発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0001689861.html
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※ご意見・ご希望がありましたら、mag@heimnohiroba.com までご連絡ください。
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