ハイム・ウィークリー 創刊2号「ワイン特集」

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ハイムのひろば・ウィークリー【 Heim Weekly 】 創刊2号 2019 年 11 月22日(金)
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 ボジョレー・ヌーヴォーで乾杯! 創刊2号「ワイン特集」
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■ハイム・ウィークリーは、中野島発の週刊メールマガジンです。ウェブサイト
「ハイムのひろば」に掲載された記事を中心に、ほぼ週一回のペースでお届けします。
 つくる会のメンバーである”八咫烏”が懸命に発行します。   編集長:西 敏 
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■□ーーーーーーーーーーーもくじーーーーーーーーーー■□
☆★ 1. 編集長の独り言
☆★ 2. ワイン特集(1)フィロキセラの話
☆★ 3. ワイン特集(2)文芸館よりワイン関連記事紹介(含1点書き下ろし)
☆★ 4. ワイン特集(3)ワインお得情報
☆★ 5. 編集後記
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□■ 1. 編集長の独り言 ■□
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 昨日はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日でした!フランスから空輸されたフレッシュな
 ワインが世界で一番早く飲めるのが日本です。そして、世界中の人が同じ日に同じお酒
 を飲む日はこの日しかないそうです。
 
 さて、今回は、「ワイン特集」です。 え?のん兵衛の話は聞きたくないって?
 まあ、そうおっしゃらず、たまには一緒にちょっと一杯いかがですか? 

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□■ 2. ワイン特集(1)ちょっとオイシイ豆知識「フィロキセラの話」 ■□
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 フランスからチリへぶどうが移植されたのは19世紀半ばであるが、その後、ヨーロッパ
 を中心に世界中で「フィロキセラ」という害虫の被害が広まった。フィロキセラとは、
 ぶどうの木の根を食べ、ぶどうの木を枯らしてしまう害虫で、当時、世界中のぶどうの
 産地をほとんど壊滅状態に陥れた。後に、このフィロキセラの影響を受けずに済んだ
 チリへ向けて、ヨーローパの有名醸造家が進出するきっかけとなった。

 それまで、ヨーロッパで栽培されていた葡萄はヴィティス・ヴィニフェラという中央
 アジアに原産する種類のもので、これはワイン用に適した品種であった。研究熱心な
 葡萄栽培者が、新大陸(アメリカ大陸)に自生する新たな品種の葡萄を研究用に輸入した
 が、その時、フィロキセラも一緒に持ち込んでしまった。当時、ヨーロッパにはこの
 害虫は全くいなく免疫がなかったため、思いもよらぬ大被害を受けることになってしま
 ったのだ。

 そんな中、唯一、チリだけがその被害を免れた。この事件で職を失ったフランスの醸造
 家たちは新天地を求めてチリへと渡ったため、その結果として高度な技術をもたらす
 こととなったのである。その後、ヨーロッパ諸国は、今度は、フィロキセラに抵抗性を
 持つアメリカの原生種を再度輸入し、それを台木にしてぶどうの木を接木しなんとか
 全滅を免れた。現在、フィロキセラ以前のぶどうの木がそのまま育っているのは、チリ
 だけだといわれている。(八咫烏)

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□■ 3. ワイン特集(2-1) 文芸館よりワイン関連記事紹介 ■□
         (2-2)「ワインと私」- 書き下ろし -松村隆太郎
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 ◎「ワインと私」 松村隆太郎
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 毎日ワインを飲みます。どのくらい?
ボトル半分がノルマ、時々1本・・・(家内も少なからず飲む)。その前に缶ビールを
一つ。いつの間にかすっかりワインが生活必需品として定着してしまいました。
赤ワインが心臓疾患の予防になるといういわゆる「フレンチパラドックス」(フランス
 人は肉やバターなど動物性脂肪をたくさん取るにもかかわらず、心臓疾患による死亡率
 が低いのは赤ワインを飲むからだという説)に影響され薬として飲んでいるわけではな
 く、ただ単に好きなのです。それにこの数年は赤と違って殺菌作用があるだけとされる
 白ワインに傾倒しています。

「いつの間にか」となんとなく書きましたが、思い返してみると実際には40年余りにも
 亘る経緯があるのに気づきました。

 20歳:下戸だった父がよくもらってくるポルトガルのロゼワインのラベルに記された
 「果実酒」という言葉に不思議な印象は持ったものの味には興味なし。日本酒党。

 22歳:商社に入社。相変わらず日本酒党でワインといえばドイツの甘めの白ワイン、
  新宿伊勢丹にあった十勝ワイン(ロゼ)の店が記憶にある程度。

 26歳:4年間ベルギー駐在。肉とワインと初めて接するフランス語という生活に浸り
   (注:もちろん仕事もそれなりにしてはいました)、美食の国ベルギーでだんだん
    赤ワインの魅力にとりつかれ、帰国後には飲めなかろうと時々少々値の張るのも
    混ぜながら連日赤ワインの日々を送る。白ワインには興味なし。

 30歳:帰国後、日本産ワインに幻滅、予感通り高い輸入ワインには手が出ず日本酒党に
    完全復帰し郷に入っては郷に従いを実践。

 38歳:米国出張が続きワインで有名な西海岸のナパ、ソノマを訪れワインへ復帰の兆し
    あり。

 41歳:10年振りのベルギー、フランス訪問を機にワインへの復帰を決定。

 45歳:日本酒を飲む度に睡眠時無呼吸症候群を発症。日本酒を完全に断ち今日に至る。

 ワインの神様に操られたような気もしますが、落ち着くところに落ち着いた感があり
ます。

ところで、ワインといえば乾杯でグラス同士の「チン」、なぜするのでしょう?
「そもそもマナー違反」から始まって諸説ありますが、私が一番気に入っているのは:
「ワインがグラスに注がれるのをじっと見つめる。ルビー色、黄金色、或いはピンク・
・・」、「繊細なグラスを手にとって重さを感じ」、「少し廻してワインを空気に触
 れさせ本来の味を引き出すとともにグラスに溜めた香りを確かめ」、「最初の一口を
 含んで舌先で転がして味わって」、「飲み込んだら喉越しで鼻に抜け出るさらに深み
 のある香りを楽しむ」。

見て、触って、嗅いで、味わってまた嗅ぐ。おやっ、何か足りない? 視覚、触覚、
嗅覚、味覚があるのに「聴覚」がありません。そこでそれを補うために「チン」する
のです。

 そしてやっぱり合言葉は「Sante !」(健康を祈って:サンテというより鼻に抜けた
 スォンテくらいの発音の方がフランスっぽい)。
 そうです、五感を駆使して楽しむのがワインです。

ワイン談義~「ワインと私」 松村隆太郎


 
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 ◎新加坡回想録「ワインとの出会い(1)」蓬城 新
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 私のワインとの出会いはシンガポールで始まった。ワインの話でシンガポール?とは
これいかにと不思議かもしれませんね。勿論シンガポールでは、ワインは1滴も製造
 されていない。赤道直下の国では、ワインの製造に適したブドウは出来ない。

 ワインの生産される主な地域は 北緯30度~50度 南緯30度~50度、平均気温10℃~
 16℃の地域に限られていて、この地域を称してワインベルトと呼ばれている。多くの
 植物がそうであるようにブドウにも栽培適地があり、ワイン用ブドウ品種の栽培適地
 がこの範囲となっているのだ。・・・ 続きはこちらでどうぞ!↓
 https://bungeikan.heimnohiroba.com/world/spr/singapore-19-2/

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 ◎フランスあれこれ「ボジョレーワインの話」東 孝昭
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 これからお話するボジョレーワインの話ですが、どこまで本当かひょっとしたら全て
 作り話かも知れません。

 実はフランスの酒飲みしかも酔っ払い状態の人から聞いた話です。それにしては滔々
 と流れるような演説を聞いた印象でした。まずはその話をお聞きください。
 
 (フランスに長年在住されていた東孝昭さん。タイムリーなボジョレーの話です。
  さて、どんな話でしょうか?続きはハイムのひろば文芸館で↓)
 https://bungeikan.heimnohiroba.com/writers/azuma/b-n/

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 ◎フランスあれこれ~「ワインで乾杯!」東 孝昭
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昔むかしの話。「うちの孫はワインを飲みたくないという、困ったものだよ。昔は
子供も少し水で割ったワインを飲んだものだ。孫はコカが良いと言うんだ。」
「お年は?」「7才だけど」(コカとはコカコーラのこと)かくしてフランスでは
 子供の時からワインの味を覚えるのだと思った次第です。続きはこちらで・・・↓
 https://bungeikan.heimnohiroba.com/writers/azuma/wine-azuma/
 
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□■ 4. ワイン特集(3)ワインお得情報 ■□
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 ◎「ワインに関するお得情報」八咫烏

 みなさんは、どんなワインがお好きですか?私が好きなワインはずばり「安い旨い」
 ワインです。それでは安くて旨いワインとはどんなワインかご存知でしょうか?
 私のイチオシは「チリワインのレゼルバ」です。何故って?理由は下記の通り。
 1.チリは、朝晩の寒暖差が大きくワイン用のブドウの生育に最適な環境にあること。
 2.過去にフランスの一流ワイン醸造技術者が多く移住してその技術を伝えたこと。
 3.日本への輸入関税が殆どゼロに近く、他国産の製品よりお得に購入できること。
 4.多くのワインが2,000円以下で買え、熟成した「レゼルバ」でも安価なこと。
 以上から、他国のワイン1本分で2本買えるのがミソです。是非、お楽しみください!

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□■ 5. 編集後記 ■□
 11月15日、このメールマガジンの創刊号を発行したところ、多くの皆さんから早速
登録のご連絡をいただき、加えて応援メールを頂戴いたしました。ありがとうござい
ます。拙い編集長ではありますが、変醜長にならぬよう頑張って参ります。
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発 行 元:「ハイムのひろば」をつくる会
発行責任者: “八咫烏”こと 西 敏
メール  : mag@heimnohiroba.com
ホームページ:https://heimnohiroba.com/
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発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
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※ご意見・ご希望がありましたら、mag@heimnohiroba.com までご連絡ください。
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