ボクのロンドン滞在記~シン日英同盟めざして~ (その10) パソコンにトラブル発生、これは死活問題!

(前回まで)チームのメンバーが勤務後に歓送迎会を開いてくれました。会の途中で、「1902年、日英同盟が結ばれた」と話し始めたとき、メンバー全員ポカンとしています。そうなんです、日本人ならだれもが知っている「日英同盟」について、ほとんどの英国人は知らないのです・・・・(注:ボクが「シン日英同盟めざして」という副題をいれたのは、このことが背景にあります。この話は、また追々と)。
 
6月30日木曜 晴れ
困ったトラブルが起きています。

パソコンの電源問題です。かんたんに言うとパソコンに電気を供給できないという問題。

電気が供給できなければ、やがてパソコンはストップしてしまいます。これはパソコンを使って仕事をする人間にとって死活問題です。

初めはフラットの部屋の中で起こりました。
突然、パソコンの画面上で「バッテリーが残り少ない」との警告が出たのです。

ボクは今回の出張に当たり、日本から持参した純正のAC電源アダプターを持参しました。それをつないでいるにもかかわらず、「なぜ?」という当然の疑問がわきました。

ということは壁のコンセントから電気が来ていないと言うこと?そんなはずはありません。

何回かコンセントを抜き差ししていたらつながりました。
これと同じことが昨日オフィスでも起こったのです。内蔵バッテリーだけでは3時間程度しかもたないので、壁なり床なり、コンセント(英語ではアウトレット)から電源をつなぐ必要があります。
 
パソコンなしでは仕事がまったくというほどできなくなります。
 
ほんとに困った・・・どうしたものか。
 
実はこの問題に遭遇したのは今回が初めてではないのです。海外ではよく起こるのです。
 
去年アメリカに行った時にも電源供給の不安定からパソコンの動作がおかしくなるという現象が起きました。そのときは、日本製の変圧器(120V→100Vへ降圧)を使って解決したというのが以前の経験です。
多くの電気機器、特にパソコンなどはDC(直流)で動いています。一方で、家にあるコンセントから供給される電源はAC(交流)です。
 
パソコンを電源につなぐとき単なるケーブルでなくて、黒い箱みたいなのが付いていますが、あれがコンバーターと言って、ACをDCに変換する機能をはたしています。
 
この変換器自体は、AC電源の電圧が100Vから240Vまでの範囲ならば、DCに変換できるようになっています。
 
したがって米国(120V)でも英国(240V)でも、直接コンセントをつないでパソコンやスマホが使えるのです。
ここで気がついたことがあります。コンセントの形状が日本と英国では違うので、そのためのアダプターをかませていることです。この部分の接触不良ということがないか、という点です。
解決をトライするために、ミッキーマウスのケーブルを購入してみることを思いつきました。
えっ、ミッキーマウスって、なに?

おもちゃではありません。コンバーターにつなぐところのケーブル断面がミッキーマウスを思わせる形(3つの丸)になっているケーブルのことです。

これを英国で買えば、英国仕様のコンセントに適合しているから、接触不良の問題を解決できるのでないかと考えました。

 
 
 
さっそく、英国のamazonを検索したところ、出てきました。
コンセントに挿す部分が英国仕様になっています。ケーブスの片方はミッキーマウスです。
 
そこで、これを注文しました。
 
さらに配達先を大学構内にある宅配ボックスを指定しました。

(大学でうけとれるなんてすごく便利です)。

 

トラブルをいかに切り抜けるか、海外での生活はこれの繰り返しです。

(つづく)

 

風戸 俊城

ハイム在住。現役時代は中東、東南アジアの4か国に駐在し、40年勤務した後、現在は英国と日本を結ぶ知財プロモーターとして働く。経済・産業分野の翻訳業も手がける。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください