ボクのロンドン滞在記~シン日英同盟めざして~ (その30) 地下鉄カムデンタウン駅、大学内の図書館、コンサートホール
カムデンマーケット(地下鉄カムデンタウン駅) マルクスの墓を見てから、フラットへの帰途、バスから地下鉄に乗り継ぎ、カムデンタウン駅に降り立ちました。
カムデンタウンは、リージェンツ・パークの北側に位置します。1970年代にリージェンツ運河のそばに立ち並んでいた倉庫群が改築され、工芸家やさまざまな芸術家たちが棲みつくようになりました。
現在、地下鉄カムデン・タウン駅と運河にまたがる区域で週末に開かれる露店市が人気で、多くの人が集まります。
この露天市も含めて、ここら一帯の市場は、「カムデン・ロック・マーケット」と呼ばれていますが、ここでいう「ロック」とは、音楽のロック(Rock)ではなくて、リージェンツ運河の水位を調節する水門(Lock)を意味します。
歴史を遡ると、1863年に伊藤博文、井上馨らが英国に留学したときに、この地区に住んだとのことです。
町の印象はとにかく猥雑で活気にあふれていいます。竹下通りとアメ横をごっちゃにしたような町です。しばらく散策しましたが、あまり興味を惹くものは見つからず、31番のバスに乗ってスイスコテージ駅に向かいました。
7月11日(月曜)
施設はとても充実しています。特に大型のスクリーンを備えたPCでのトレーニングルームは理工系大学として惜しみない投資を窺わせるものです。
施設内のカフェでは自販機が24時間稼働しているとうたっています。つまり、図書館は24時間使えるということ。
この図書館に感心したのは、初めて行ったときに僕のIDカードに不備があって、図書館に入館できないトラブルがあったのですが、その後、3、4回メールでフォローアップがあったことです。そして、今日はいよいよ、いつでも入館できるのでお出でくださいと、まるで督促のような誘いがあったのでした。臨時職員の僕にそこまで配慮する姿勢にはすばらしいものがあると感心したのでした。
クイーンが初めて演奏公演を行ったコンサートホール
カレッジユニオン(学内組合)の建物の中に小さなコンサートホールがあり、ここで演奏を行ったとのこと。
こんなにも身近なところに記念すべき場所があったとは。そういえば、ボヘミアン・ラプソディーの映画の中でそんなシーンを見たことを思い出しました。(写真下は本物のクイーン)
そのコンサートをおこなった場所を探そうと建物の中を探索しましたが、やっぱりというか、すぐに場所がわかりません。
そこで、学生とおぼしき人たちに声をかけたところ、その内の1人はわざわざコンサートホールまで案内してくれました。
クイーンの話をすると、これが歴史的な場所だとは彼は知りませんでした。
この施設には、1階にパブがあって格安で呑めるようになっています。学内にパブはいくつかあります。ということで、のどをいやすべく一杯やりました。
(つづく)
風戸 俊城
ハイム在住。現役時代は中東、東南アジアの4か国に駐在し、40年勤務した後、現在は英国と日本を結ぶ知財プロモーターとして働く。経済・産業分野の翻訳業も手がける。