ボクのロンドン滞在記~シン日英同盟めざして~ (その32) シティ近辺でのパキスタン料理
はい、お仕事の話を伺ったのですよ。しかし彼女が予約してくれたレストランが渋い。町のかもし出す雰囲気が、ロンドンと違う感じがします。待ち合わせ時刻のちょっと前に、ぶらぶらと横丁に入り、並んでいる店や髭の濃い男どもを観察してみました。中東の空気が流れています。歩いている内に自分が中東世界に戻ったような気がしました。僕にとってなじみの深い中東、インパキ(インド・パキスタン)の世界に浸りました。
聖ジョージ、またはゲオルギオス(Georgios)、あるいはジェルジオは、キリスト教(正教会・非カルケドン派・カトリック教会・聖公会・ルーテル教会)の聖人の一人。古代ローマ末期の殉教者であり、ドラゴン退治の伝説でも有名です。
待ち合わせのレストランは、ラホールケバブレストラン、名前からしてパキスタン系であることがわかります(ラホールはパキスタンの都市名)。そのお店はお酒が提供されないので、すぐ隣のオフライセンスでビールを買って持ち込むことにしました。オフライセンスとは、酒類販売許可の内、店内では呑めずに持ち帰りで買うお店を意味します。すごく人気のお店で初めはそうでもなかったのですが、気がつくと満席になっていて、みんながお酒を飲みながら大声で話しています。突発性難聴になったかのように、話が聞き取りにくくなり、耳の後ろに手の平をかざして話していました。
カレー中心のお食事、評点は80点でございます。
シティは世界の金融の中心ですが、一歩シティの境界をでると、歴史的には移民が多く住んでいるようです。
この日行った地域は、このレストランの界隈をざっとパトロールしたところ、僕の目算で80パーセントはモスレム(イスラム教徒)です。(このレストランも、従業員はモスレム系であり、したがってお酒は扱わないが、お客が持ち込む分にはかまわないという態度だと見ました。)
風戸 俊城
ハイム在住。現役時代は中東、東南アジアの4か国に駐在し、40年勤務した後、現在は英国と日本を結ぶ知財プロモーターとして働く。経済・産業分野の翻訳業も手がける。