ボクのロンドン滞在記~シン日英同盟めざして~ (その32) シティ近辺でのパキスタン料理

(前回まで)大学内で、プレジデント主催のスタッフ・セレブレーションの催しが開かれました。午後4時から、一種の文化祭みたい風景が展開されました・・・・・
 
7月13日(水)晴れ

シティの境界の外、東側に出かけました。

今日は、妙齢の美しい日本人女性と会食でした。シティの金融街で働いておられるバリバリのビジネスウーマンとです。

はい、お仕事の話を伺ったのですよ。しかし彼女が予約してくれたレストランが渋い。町のかもし出す雰囲気が、ロンドンと違う感じがします。待ち合わせ時刻のちょっと前に、ぶらぶらと横丁に入り、並んでいる店や髭の濃い男どもを観察してみました。中東の空気が流れています。歩いている内に自分が中東世界に戻ったような気がしました。僕にとってなじみの深い中東、インパキ(インド・パキスタン)の世界に浸りました。

まず次の写真は、シティの境界線に立っているドラゴン像。この像が建っているのは1つだけではありません。このドラゴンは翼を持っており、台座には CITY OF LONDONと刻まれています。白地に赤い十字の旗(聖ジョージ旗)ではありますが、十字架に赤い剣が小さく入っているのが特徴です。

聖ジョージ、またはゲオルギオス(Georgios)、あるいはジェルジオは、キリスト教(正教会・非カルケドン派・カトリック教会・聖公会・ルーテル教会)の聖人の一人。古代ローマ末期の殉教者であり、ドラゴン退治の伝説でも有名です。

待ち合わせのレストランは、ラホールケバブレストラン、名前からしてパキスタン系であることがわかります(ラホールはパキスタンの都市名)。そのお店はお酒が提供されないので、すぐ隣のオフライセンスでビールを買って持ち込むことにしました。オフライセンスとは、酒類販売許可の内、店内では呑めずに持ち帰りで買うお店を意味します。すごく人気のお店で初めはそうでもなかったのですが、気がつくと満席になっていて、みんながお酒を飲みながら大声で話しています。突発性難聴になったかのように、話が聞き取りにくくなり、耳の後ろに手の平をかざして話していました。
カレー中心のお食事、評点は80点でございます。

シティは世界の金融の中心ですが、一歩シティの境界をでると、歴史的には移民が多く住んでいるようです。

この日行った地域は、このレストランの界隈をざっとパトロールしたところ、僕の目算で80パーセントはモスレム(イスラム教徒)です。(このレストランも、従業員はモスレム系であり、したがってお酒は扱わないが、お客が持ち込む分にはかまわないという態度だと見ました。)

7月14日(木)学食と生協

1.写真右上 学食で買った、シャケのおにぎり(ちゃんと海苔とごはんが分離されており、セロハンを切って海苔を巻くことができる)、いなり寿司、そしてコーラ。お茶のペットボトルが2ポンド以上する。つまり330円。それに比してコーラは1.1ポンド(それでも180円)。したがいコーラを飲みながらおにぎりといなり寿司を食べるという、日本ではとうていありえない食事の仕方をしてしまった。評点は75点。舌もどんどんバカになっているかもしれない。

2.学食の風景。半分くらいアジア系の学生が占める印象がある。学部によっても違うのかもしれない。ただひとつ、強調しておきたいことは日本人の留学生の姿がいっさい見えないこと。ほんと、これはまずいよ。オックスフォード大学、ケンブリッジ大学に次いで、理工系で存在感を放つこの大学に日本人が一切いないなんて。

3.カレッジユニオンはおそらく生協みたいな組織だと思う。大学のロゴが付いた各種商品を売っている。このスタジアムジャンパーを以前買っています。
(つづく)

 

風戸 俊城

ハイム在住。現役時代は中東、東南アジアの4か国に駐在し、40年勤務した後、現在は英国と日本を結ぶ知財プロモーターとして働く。経済・産業分野の翻訳業も手がける。

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