ボクのロンドン滞在記~シン日英同盟めざして~ (その36) 湖水地方の旅

(前回まで)7月15日金曜日、オフィスを定刻に出て、いったん部屋に戻り、荷造りしていたリュックを担ぎ、ハイキングシューズに履き替えて、ユーストン駅に向かった。友人宅で週末を過ごすため、長距離列車に乗るためだ。しかし、電車は遅れ、ハラハラさせられる。なんとか30分遅れで出発し、目的の駅で友人と再会。その夜は、隣に住むご夫婦も交えて楽しい食事と歓談で時間を過ごす、次の朝は早朝に家を出発するという・・・・・・
 
7月16日(土曜) 快晴
 
次が友人のテリーが事前につくって手渡してくれた、今回の旅程です。その詳細なプランニングには、驚くばかりです。
さらに驚くことに、朝5時に出て帰宅が22時とは!

– 05:00 自宅を出発し、車で湖へ Tebay サービス(07:30)で朝食(30 分)。
– その後Buttermere(バターミーア)へ  09:00 バターミーア湖に到着
– バターミーア周辺を散策(2時間)
– 11:00 Honnister Pass/Borrowdale/Keswickを通り、Grasmere(グラスミーア)へ(50分)。
– 11:50 ワーズワース・グラスミアとダブ・コテージを訪れ、セント・オズワルド教会とグラスミア・ジンジャーブレッドへ。
– グラスミア・ジンジャーブレッドで簡単な昼食(合計2時間)
– 13:50 アンブルサイドへ移動、ホークスヘッドへ(30分)
– ヒルトップコテージ訪問(45分)、ホークスヘッドへ移動(10分)ビアトリクス・ポター訪問
– ビアトリクス・ギャラリーとホークスヘッド周辺を散策(45分)
– 15:30 ハバースウェイトへ移動(30分)
– 16:00 自動車博物館とブルーバード展を見学し、コーヒーを飲む(1.5 時間分)
– 17:30 帰国、20:30 レストランRoebuckで夕食(Draycott in the Clay、自宅近く)。
– 22:00 帰宅

車で北上、朝食はイングリッシュブレックファーストをいただく
妻のキャッシーの車は天井がガラスになっていて、朝の陽光が降り注ぐ中、高速を突っ走って、山小屋風のレストランに到着。ボクのお気に入りのイングリッシュブレックファーストをいただきました。
 
湖水地方
片道160マイルのドライブ。イングリッシュブレックファーストで体力をつけてから、湖水地方を訪ねました。どこをとっても絵になります。

ボクが抱いていた湖水地方のイメージは、平坦で広大な土地のなかに、草原が広がる中に湖が点在するというものでした。
しかし、実は山や丘が連なる中に湖が広がる、もっとスケールの大きな世界でした。まず湖水地方の1つ、山道を車で駆け抜けてバターミーヤにたどり着き、遊歩路を1時間以上早足で歩きます。行き交う人とあいさつを交わすのが当たり前になっており、気持ちが良い。空気が澄み切っていて清々しい。

ワーズワースの家を訪ねる
ウィリアム・ワーズワース(William Wordsworth、1770年-1850年)は、イギリスの代表的なロマン派詩人で、湖水地方をこよなく愛し、純朴であると共に情熱を秘めた自然讃美の詩を書きました。
グラスミアのセント・オズワルド教会のヤードにはワーズワース家の墓地があり、ここにウイリアムも眠っています。

緑豊かな自然、季節の移り変わり、人々の営みが文学を産み、育んで形を作ると言うことが理解できる。日本に帰ったら、ワーズワースを読んでみたいと思う。

教会の近くに、バターミーア・ジンジャーブレッドという、生姜味の堅いビスケットのようなお菓子を売っており、行列に並んで買い求める人が多くいました。テリーがお土産にと買ってくれたのでした。

ビアトリクス・ポッターの家
ヘレン・ビアトリクス・ポター(Helen Beatrix Potter 1866ー1943年)は、ピーターラビットの生みの親として知られるイギリスの絵本作家であり、世界的に有名です。


この土地と家でピーターラビットのイラストと物語が生まれました。

家の辺りには草花が自然のままに生い茂っています。

自動車博物館
古い自動車がたくさん陳列されており、ひとときを過ごしました。

レストラン Roebuckで夕食
大空を移動していく熱気球を見ながら、レストランの屋上でビールとビーフバーガーをいただきました

こうして盛り沢山の一日が終わりました。

(つづく)

 

風戸 俊城

ハイム在住。現役時代は中東、東南アジアの4か国に駐在し、40年勤務した後、現在は英国と日本を結ぶ知財プロモーターとして働く。経済・産業分野の翻訳業も手がける。

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