地面の蓋 16 四日市(三重県)
今回は前回の亀山と同県の四日市です
四日市と言えば、1960年代の公害(四日市ぜんそく)が思い出されますが、
現在は法整備や汚染防止技術の対策が格段に進み、工業地帯周辺の大気状態は良好になっているそうです
四日市コンビナートは工場夜景が有名で、工場夜景スポットが各所にある他、
「四日市コンビナート夜景クルーズ」というツアーもあるそうです
四日市の中心市街地は近鉄四日市駅周辺です
JR四日市駅は工場群が立地する臨海部に位置していて、近鉄四日市駅とは1.2kmほど離れています
その近鉄四日市駅周辺を歩いてみました 駅では「こにゅうどうくん」が迎えてくれたので期待できます
見つけました!
上部に船と石油コンビナートが描かれています(四日市港でしょう)
下部にはコアラとパンダがいます
(姉妹都市のオーストラリア:シドニー市のコアラと、中国:天津市のパンダだそうです)
ノンカラーの蓋は受枠部が微妙に違います(中央の蓋は溝があります)
花が描かれたものもあります(市の花:サルビアです)
変わった絵柄の蓋もありました
歌川広重が手がけた浮世絵「東海道五十三次・四日市(三重川)」を題材にしているそうです
「こにゅうどうくん」を見つけました
2020年10月、四日市商工会議所青年部が設立10周年記念事業として作製したものだそうです
消火栓のマークは「はしご車」です 右上のマークは市章です
ここで市章が描かれた蓋を3連発
幾何学模様の蓋も発見! これは何だろう?
東邦ガスの蓋で、自然・都市・人間をイメージしたデザインだそうです
中央に東邦ガス社章のマーク(T)があります
意外とたくさんの種類の蓋を発見できました
四日市は工業都市のイメージでしたが、蓋にもあったように東海道の宿場町として栄えた地です
コンビナートの夜景の他にもいろいろ見どころがありそうです
伊勢湾では蜃気楼が見られるそうで、次回は港でのんびりと景色を眺めてみたいと思います
ここで【面白豆知識】
蜃気楼は伝説の蜃(ミズチなど竜)が気を吐いて楼閣を現すと考えられたことから
蜃気楼と呼ばれるようになりました
蜃(しん)とは、蜃気楼を作り出すといわれる伝説の生物です
古代の中国と日本で伝承されており、竜の類とする説と巨大なハマグリとする説があります
このあたりは、桑名の時雨はまぐり、小向や富田の焼はまぐりが名物で、
はまぐりの産地であることも蜃気楼が見える理由とされたのでしょう
蜃気楼は、温度の異なる大気中において高密度の冷気層と低密度の暖気層の境界で光が屈折し、
遠方の景色や物体が伸びたり逆さまに見えたりする現象です
他の場所の風景が映っていると勘違いしている方もいますが、
実際にそこに見えている風景が上下に変形するだけで、
ある風景がまったく別の方向に投影されるわけではありません