● 地面の蓋 20 大津(滋賀県)②
前回に続き、大津です
大津にはJRの他に京阪電車京津線が走っています
京津線は京都・御陵(みささぎ)駅から滋賀・びわ湖浜大津駅までの
7駅間・7.5kmを約15分で走る路線です
京都の地下鉄東西線・太秦天神川駅まで車両が乗り入れており、
びわ湖浜大津駅で連絡する石山坂本線と2路線あわせて大津線と称されています
実はこの電車が凄いのです
京津線は、御陵駅を出発する時は「地下鉄」、
途中の山間(最大傾斜:61パーミル)を走行する時は「登山電車」、
そして、びわ湖浜大津駅には日本最長の「路面電車」として到着するのです
京津線は日本一車両の長い路面電車であり、
日本で唯一地下鉄へ乗り入れする路面電車なのです
もちろん地下鉄・登山電車(専用軌道)・路面電車(併用軌道)の3種類を
同一車両で走行する電車も、日本で京津線だけです
路面電車の全長は66mで特例として認められたものだそうです
さて、蓋ですが、今回はアーケードを抜けて三井寺へ向かいます
変わった図柄の蓋がありました
大津絵のようです
真ん中に 市の木(山桜)、市の花(叡山すみれ)、市の鳥(ゆりかもめ)」が
描かれています
両脇は、大津絵の「藤娘」と「鬼の寒念仏」です
下段は「びわ湖」と「瀬田の唐橋」をあらわしています
なかなか凝った図柄です 素晴らしい
アーケード商店街にも大津絵のような額が飾られていました
また、三井寺へ行く道中に大津絵のお店もありました
地面の蓋もいろいろあります
左側の蓋は真ん中のマークが大津市の市章ではありません
何のマークでしょう?
消火栓の蓋には「消防マーク」が描かれています
この消防マークですが、図柄にきちんと意味があるのです
ガスの蓋もたくさんありました
スプレーのようなもので色付けされています
赤、青、黄、何か意味があるのでしょうか?
三井寺に着きました
裏から入ったためか、結構きつい上り階段でした
上がりきったところにあった茶店で休憩 ナッツのおはぎが美味しい
三井寺は園城寺(おんじょうじ)と言い、天台寺門宗の総本山の寺院です
近江八景の1つである「三井の晩鐘」でも有名です
帰りは琵琶湖側へ降りてみました
子供の頃に習った「琵琶湖疎水」がありました
「びわ湖疎水船」という船でのツアーがあるようなので、次回は乗ってみようと思います
ここで【面白豆知識】
琵琶湖で思い出される歌として「琵琶湖周航の歌」があります
歌詞は6番まであるのですが、1番から6番までの歌詞の舞台になっている地域に
それぞれ歌碑が設置されているそうです
・三保ケ崎(大津市) - 全歌詞
・近江舞子浜(大津市) – 2番歌詞
・今津港(高島市今津町)
今津港桟橋 - 3番歌詞
今津港親水公園 - 全歌詞
・彦根港(彦根市) – 5番歌詞
・長命寺(近江八幡市)
長命寺港 – 6番歌詞の一部
長命寺境内 – 6番歌詞