● 地面の蓋 21  石山(滋賀県)

滋賀県シリーズが続きますが、今回は石山です

大津市南部の瀬田川沿いに位置します

 

石山には

NHK大河ドラマ「光る君へ」の主人公:紫式部が源氏物語を起筆したことでも有名な

石山寺があります

今回は京阪電車(石山坂本線)で石山寺を訪ねました

石山寺駅前には大津編で紹介した「ワンハンドレッド」の蓋がありました

石山寺駅からお寺の入り口(東大門)までの瀬田川沿いの道が境内参道と書かれていますが、

これが結構長い  1km程度の距離があり、キャリーバックを引っ張って歩く身にはつらい

途中、変わった蓋を発見

「温:断湯弁」と書かれた赤い蓋です

温泉の配管?  お湯なので赤いのでしょうか?

瀬田川沿いは温泉地が多く、

この参道沿いにも石山温泉と書かれた旅館の看板がありました

 

 

その他の蓋です  

道路通信と書かれた蓋もあります  交通情報関係の通信設備でしょうか?

石山寺に着きました 参道の緑が綺麗です

受付の方が親切な方で、参拝の間、キャリーバックを預かってくれました

訪ねたのは9月末で事務所脇には白い曼殊沙華の鉢植えが飾られていました

参拝ですが本堂へは最後に行こうと考え、一番奥の「光堂」を目指します

苔生した杉林の中を上っていきます

途中に紫式部さんもいらっしゃいました

光堂に着きました 新しい感じがします

鎌倉時代に存在したという「光堂」を復興したもので、

平成21年(2009)、石山を発祥の地とする

東レ株式会社によって寄進されたそうです

 

さて、本堂に向かって降りていきます

月見亭という建物があります  瀬田川が見えますが、

琵琶湖は望めません

ここは「近江八景 石山秋月」にも描かれている

月見の名所だそうです

北比良の山の稜線を望めるそうですが、

生茂った樹木で邪魔されていました

 

檜皮葺の多宝塔です

上層が円形、下層が方形となっています

バランスが取れた素晴らしい形状美です

いつの時代に建造されたのか調べてみました

何と建久5年(1194)だそうで、800年以上も前の建物です

 

本堂まで降りてきました

「源氏の間」というのがあります

紫式部がここから琵琶湖に映る月を見ながら「源氏物語」を起筆したと書かれていましたが、

現在は、樹木が邪魔して、琵琶湖は見えません

月見亭辺りで書いていたんじゃないかな?

本堂の脇に

「石山寺」という名の由来となった硅灰石の大きな岩があります

硅灰石とは石灰岩が地中から突出した花崗岩と接触し、その熱作用のため変質したものだそうで、

このように雄大な形になるのは珍しく、国の天然記念物にも指定されているとのことです

ここから多宝塔が望め、何かパワーを受け取った感じがしました

受付で預かってもらっていたキャスターを受け取り、帰路へ着きます

帰りもあちらこちらに紫式部さんを見つけました

大津は石山寺の他にも文化財や史跡がたくさんある都市ですが、田舎の風景もあります

車で移動している際に、たまたま見つけたのですが、

大津市 関津という場所では見事な案山子が並んでいます

地元の60~80歳代のサロンメンバーが

「昭和の風景を再現し、地域の人たちに癒やしを感じてほしい」と、

約10年前から取り組んでいるそうです

地域でも好評で、「せきのつ:かかし村」と名付けて少しずつ増やしていっているそうなので、

お近くへ行った際は是非、覗いて見てください 

案山子たちは10月末から3月末ごろまで展示されています

 

● 地面の蓋 21  石山(滋賀県)” に対して1件のコメントがあります。

  1. アバター Harimao より:

    石山寺、なつかしいです。十数年前に訪れました。紫式部ゆかりのお寺ということで、人も多いかと思ったのですが、ほとんど観光客の姿もなく、ひっそりとした寺のたたずまいが印象に残っています。JR石山駅には仕事の関連で当時の取引先があったので、それこそ数え切れないほど行きました。多くの写真やエッセイを拝見して、なつかしい思い出が蘇りました。ありがとうございます。

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