そっと修復されていたロープ柵

<< 緑の環境委員会のサイトからの転載です。>>

筆者は殆ど毎日ハイムの中を散歩して、そのついでに樹木の様子を見るのを日課にしている。
そして、最近とても驚き、且つ感動したことがあったので是非ともご紹介したい。

今年は3月から大規模修繕工事が始まった。その時点でロープ柵は木製の杭の破損が激しくあまり恰好のいい状態ではなかったが、工事関係の資材の運搬・保管などが予想されるため今年予定していた破損部分の改修は大規模修繕工事完了まで見合わせざるを得ないということで、壊れている部分もそのまま放置することを決めていた。そして、4月中旬施工業者シミズビルライフケアとの事前打ち合わせにおいて、ロープ柵は一部は既に破損しているので、それは気にせず工事を進めるようにと伝えていた。
意外と長かった足場工事が終わった段階では、当然のことながらロープ柵の破損はさらに広がっていたように思う。ということで、来期には現在の木製からプラスチック製の杭への切り替えも含め全面改修を考え、今月の定例委員会では来期予算(案)を作成したばかりだった。

その矢先、朝の散歩しながら、見違える光景を見たのだ。なんと、ロープ柵が修理されている!今まで倒れてバラバラになっていた杭がチャンとそれなりに真っ直ぐ立っているのだ。一瞬目を疑った。緑の環境委員会のメンバーと言えども誰も一人で直したりはしない。一体誰が修理してくれたのだろうと、驚きと疑問で一杯だった。
そして、一昨日散歩していてすべてが分かった。実は、ハイムの掃除をしてくれている清掃員の人たちが倒れた杭を立て直してくれていたのだ。思わず、「有難うございます!」とお礼を言った。それに対して、小柄な女性が「いいえ、私たちの仕事ですから。」とさらりと応えてくれたのだ。実際はそんなことはない。ロープ柵の修理など彼らの仕事の範疇以外であることははっきりしている。それなのに、笑顔で直してくれている。その時は、筆者もそれ以上言葉が続かず、「ほんとに、ありがとう。」と言ってその場を離れた。最近の修復されたロープ柵の様子をご覧頂きたい。

特に破損の酷かった2・3号棟間

6号棟南側

そして、家に帰って考えた。同じ人間なのに、なぜこうも違うのだろう。当然のことだが、足場工事をした職人さんたちにはももともと壊れかけていたロープ柵を直す義務などサラサラない。壊れたままで(少し余計に壊したかもしれないが)彼らの仕事は終わり、去って行った。それに対してはこちらも全く文句など言うつもりもない。一方、清掃員の人たちはどうだろう。彼らもロープ柵を直すのは彼らの仕事ではない。しかし、実際自ら進んでそっと直しておいてくれた。面倒な余計な仕事になったはずである。筆者はその違いを考えさせられた。少し大袈裟だが、感動と感謝の気持ちで。

緑の環境委員会委員長 宮川

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