透析は人と医の芸術だ!と私は思った。

昨年から入院を繰り返してきて、遂に腎臓透析を行なうことになった。今までは、人から聞いた「透析」を考えていましたが、実際に実施されますと、その真実を知り、あぁ!これは芸術だ!いのちを再生する芸術だと思いました。
透析がしんどい、苦しい、辛いというイメージは私から消えた。
透析は体内に溜まった水を抜く、血をきれいに洗って心臓に返すのだと思っていた。

だが、もう少し深い内容があるのだ。
私の腎臓は、不全になっており、それでも腎臓はハァハァ言いながら水分を尿として出してくれる。
一日に体に溜まった水がどれ位か?そのうちどれだけ尿になって出しているのか。
私の体には、どれだけの水分なら今の腎臓が処理してくれるのか、それが、目に見えないで、水は体内に流れていくと突然心不全に襲われる。
それをさせないために、私の体の中にはどれだけの水なら心不全をおこさないのかを、透析は計算してくれる。そして何回か透析を繰り返して、その量をつまり私の体重と決めるのです。

ですが、毎日のこと、つい水を飲みすぎたり、塩分を摂り過ぎると、1日~2日放置しておくと必ず心不全がやってくる。それをさせないために、1日置きの透析が必要なのだというのが理解できた。
うぅ~ん!どなたが考えだしたのか体内の血をきれいに洗えばいいのだと考えた人は―ーと私は思うのです。

今私たちはベートーベンの音楽を平然と聞くことができますが、あの曲が生まれた時に聞いたらどう感じますか?あの曲の素晴らしさは人生の歓びでありますが、この透析もベートーベンの第九に等しい程、すばらしい医学芸術作品だと思うのですが―ーそれとも新しい力を与えてくれたかもしれませんが、少なくとも人間に力を与えてくれる透析です。

身をもって体験すると、多くの人の力によって自分は生かされているのを実感し、改めて感謝の言葉に包まれます。

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