秋、赤トンボが畑の竹竿にとまっている・・・X氏のつぶやき69
日傘を楽しんだ真夏の思い出も、日増しに遠のいていく。
初秋の朝、絹糸のようにクモの巣にたまった朝露。ひやひやとしたそよ風が心を包んでしまう。
夏の思い出をかなぐり捨てるように、秋は迫ってくる。
もう少し、友と語らっていたい時も流されて、青空は一点の雲もなく、かなたからイワシ雲が流れてくる。
子どもの頃に見た田舎の風景を、年を重ねてもいまなお生き生きと思い出すが、どこか心が痛む。
こんな時、秋の夜長に語り明かせる友がいたらなあと。
感傷的になるのは、私だけなのか。