桜餅の葉は食べない方がいい?
桜餅の葉は食べるか、食べないか?人によって意見が分かれる古くて新しい『大問題』です。
全国和菓子協会によると、「乾燥を防ぐために、塩漬けで香りを引き出した葉でくるんでいます。本来のお菓子の味を感じるためには、食べないことを推奨します」だそうです。
そうかなぁ。私はずっと、食べる派です。葉の持つ塩気と独特の香りとが桜餅を引き立ててくれるので、取ってしまうと味気なく、のっぺりすると感じます。
手に持って食べるとお行儀が悪いとためらったときは、葉脈に沿って爪楊枝で切り、一口大に切り分けて口に運ぶといいのですし。
桜餅に使われるのは、古くから自生していた基本野生種のオオシマザクラの葉。(ソメイヨシノはオオシマザクラとエドヒガンの交配で誕生した園芸種です。)今ではオオシマザクラが伊豆半島でこんな風に栽培され、塩漬けにされて桜餅の葉となっています。
香りの素はクマリンという天然芳香成分ですが、これを取りすぎると肝臓に障害が起きるのだそうです。だから、どんなに好きでも、一日1~2個にしておいた方が無難だとか。全国菓子協会が食べないことを推奨しているのはそのせいではないかと思ってしまいます。
関西と関東では、桜餅の作り方も見かけも全然違います。私のふるさと九州は関西風、こちらに来てしばらくは和菓子屋に見慣れた姿が見当たらず、関東では食べる風習がないのかと思いました。その話はまたの機会に。
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