啓翁桜

啓翁桜は、昭和5年、久留米市山本の良永啓太郎という人が中国系のミザクラを台木にし、 ヒガンザクラの枝変わりとして誕生させました。名付け親は同じく久留米市の弥永太郎さんで、啓太郎の 一字をとって啓翁桜と名付けました。いきおいよく成長する啓翁桜は、枝の伸びがよく、枝を切り込ん でも弱らず切枝用に適しています。花の形や咲く時期などはヒガンザクラに似ています。

 

啓翁桜はつぼみの花が開くと、うす紅色をしたボリューム感のある花が奇麗に咲きそろって、春の明るい華やかさを演出してくれます。特に、枝がスプレー状になるので、現代的なフラワーアレンジに、とても適しています。

 

啓翁桜は置賜でも、気象条件を活かして、白鷹・川西・高畠地区などで生産されています。1m位の長さに切った枝を束にして温室で加温して、つぼみを膨らませ、花が開く直前の12月下旬から出荷されます。

 

冬に花を咲かせるこの啓翁桜、出荷量日本一を誇るのは山形県です。しなやかな細い枝にたくさんの花が咲きそろう姿がとても華やかで、お正月の飾りや結婚式、卒業式などのハレの日を演出する花として注目を集めています。

 

また、近年では、フラワーアレンジメントや贈り物としての需要も高まっています。山形の気候と長年の研究により培われた確かな技術により促成栽培された啓翁桜は、12月中旬から3月まで、春を彩る鑑賞用の切り枝として全国各地に出荷されます。

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