迷惑メールとは、受け取り手の意思に関わらず、過去にやりとりをしたことがない相手から、送りつけられるメールのことです。怪しいWebサイトへの誘導や、広告宣伝の勧誘メールなどを無差別に送信する行為や詐欺、スパムメールなどが当てはまります。

以下のリストは、実際に送られた迷惑メールの実例です。このようなメールを受信した場合は自分で対応せず、まずは詳しい人に相談しましょう。

迷惑メールの例一覧
1 VISAカード 21 税務署 e-tax
2 JCBカード 22 Amazon登録
3 Masterカード 23 Amazon更新
4 AmericanExpressカード 24 Amazonログイン
5 三井住友カード 25 楽天市場
6 MUFGカード 26 ヨドバシドットコム
7 UCカード 27 メルカリ
8 イオンカード 28 JR西日本
9 SAISONカード 29 auPAY
10 ENEOSカード 30 モバイルSUICA
11 エポスカード 31 えきねっと
12 アプラスカード 32 UberEats
13 セディナカード 33 小包到着
14 VIEWカード(ライフカード) 34 PayPal
15 エムアイカード 35 ラクマ
16 TSキュービックカード 36 私を助けてください
17 ETCカード 37 クレディセゾン
18 三菱UFJ銀行 38 au
19 住信SBI銀行 39 新生銀行
20 PayPay銀行 40 Uber Eats 本人確認のお知らせ

<迷惑メールの種類>
架空請求メール 
架空請求メールは、過去に見に覚えのない料金を請求するもので、詐欺被害の原因とされています。

詐欺・なりすましメール
詐欺やなりすましメールも、迷惑メールの1つに挙げられます。なりすましメールとは、一般企業や公的機関を装い、迷惑メールを送信する手口です。たとえば、ショッピングサイトの運営者になりすまし、IDやパスワード、個人情報が盗まれることで、金銭的な被害を受けるという例も少なくありません。

チェーンメール
チェーンメールとは、特定のメールについて複数名への転送を促す手法です。チェーンメールでは、個人や企業の価値を低下させるような偽の情報を拡散することを目的としています。メールを受け取るだけでは、大きな被害を受ける可能性は低い一方、転送すると、嘘の情報を流したとして加害者になってしまうこともあります。

ウイルスメール
インターネットを利用する上で、とくに注意しなければならないのがウイルス関連のメールです。受信者のコンピューターにウイルスを感染させることを目的としており、PCの故障や機密情報の漏洩にもつながります。

ウイルスメールの仕組みは、ウイルスの元となるファイルが添付されており、受信者が誤って添付ファイルを開くことによって感染してしまうケースが殆どです。また、ウイルスメールを開くとネットワークを通じて、ほかのPCにも感染する危険性が高く、十分に注意しなければなりません。

広告・宣伝メール
不必要な情報を大量に送ってくる広告や宣伝メールにも注意が必要です。広告・宣伝メールは、あらゆる業者からメールが何度も送られてくるのが特徴で、メールフォルダを圧迫し、重要なメールが埋もれてしまう危険性もあります。


<迷惑メールが送られてくる原因>

個人情報収集を目的としたサイトへの登録
迷惑メールが送られてくる原因に、個人情報収集を目的としたWebサイトに登録していることが挙げられます。Webサイトに一度登録してしまうと、退会処理ができず、そのまま個人情報を盗まれてしまうケースも少なくないので注意が必要です。

Web上にメールアドレスを公開していませんか
個人情報が盗まれた形跡や、無差別による送信が該当しない場合、メールアドレスがWeb上に公開されていることも考えられます。

自分のメールアドレスをインターネット上に公開している状態が続くと、自動巡回プログラムによって悪質な情報収集者に発見される可能性があります。とくに、SNSやブログでメールアドレスを公開している場合、業者によって容易に盗まれてしまうため注意が必要です。

<迷惑メール対策>
迷惑メールを受信しないための対策をする際に気をつけておきたいポイントを挙げます。

推測されにくいメールアドレスにする
迷惑メールを防ぐためには、業者に推測されにくいメールアドレスに設定しましょう。
たとえば、10文字以上のアルファベットや数字、記号などを組み合わせるなどの工夫が必要です。

とくに、名前、誕生日、電話番号などを含んでいる場合、推測が容易となり、迷惑メールの件数が増加する危険性があります。

インターネット上に公開しない
インターネット上に公開されているメールアドレスが標的になっていることから、SNSやWebサイトなどに個人のアドレスを掲載しないことも大切です。

ただし、やむを得ず掲載しなければならない際には、専用のアドレスを作り、業務に支障が出ないように注意します。

信用できないWebサイトに登録しない
信用できないWebサイトや、不審なWebサイトにメールアドレスの登録をしないように気をつける必要があります。メールアドレスを含む個人情報取得のために、Webサイトの登録を誘導している業者も少なくありません。

信用できる、できないの判断は簡単ではないかもしれませんが、信用度を測る一例として、2段階認証を採用する企業が増えてきました。
当該Webサイトの口コミや、レビューを探し、不審な点がある場合には、登録を控えるようにしましょう。

チャットツールの利用
日ごろから怪しいWebサイトに登録しない、メールアドレスをWeb上に公開しないなどの対策が求められますが、必ずしも迷惑メールを防げるとは限りません。

解決が難しい迷惑メール対策ですが、最近、企業や行政で利用し始めているチャットツールというものがあります。これはメールシステムと切り離されているため、第三者にメールアドレスが知れ渡ってしまう危険性がありません。また、やりとりした内容は、高いセキュリティによって保護されており、情報漏洩の防止も可能です。

迷惑メールに悩まれている方は、この機会にチャットツールの利用を視野に入れリスクや損失を防ぐのも選択のひとつかも知れません。。