春の星座~かみのけ座

ベレニケの美しい髪
エジプトのマケドニア王朝の王、プトレマイオス3世は、よい政治で国を治め、民衆から崇拝を集めていました。その妻ベレニケは、もとはアフリカの港町キュレネーの女王で、ふたりの結婚によってマケドニア王朝は大いに栄えました。なにより、二人はお互いを大切に思い、愛し合っていました。

王妃ベレニケは、とても美しい髪をもっていました。その美しさは、外国でも噂になるほどだったといいます。そして、プトレマイオス王も、妻の髪を自慢に思っていました。

ある時、王はシリアとの戦いに出陣しました。ベレニケは王の無事と勝利を願って愛と美の女神アプロディテに祈り、「願いが叶えられたらこの髪を捧げます」と約束しました。

王が戦争に勝利すると、その知らせを聞いたベレニケは、髪の毛を切って神殿に捧げました。すると次の日、髪の毛は神殿から消えていました。

帰国した王は、短くなった妻の髪を見て失望しましたが、新たな星が夜空に輝いていることに気がつきました。それは、女神アプロディテが美しい髪を気に入り、「かみのけ座」として天に飾ったものだったのです。

星座名 かみのけ座
学 名 Coma Berenices
主 星
季 節 春の星座(20時正中 5月下旬)

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