春の星座~かんむり座

アリアドネの宝冠
クレタ島を治める王ミノスは、恐るべき問題をかかえていました。海神ポセイドンとの約束を破ったために、王妃が牡牛しか愛せないという呪いをかけられていたのです。王妃は牡牛と愛し合い、身体が人間で頭が牛の怪物、ミノタウロスを生み出してしまっていました。

王は、迷宮をつくってミノタウロスを閉じ込め、世間から隠していました。そして、毎年7人ずつの少年少女を迷宮に送り、ミノタウロスの生贄にするという非道を繰り返していました。

都市国家アテナイの王子テセウスは、ミノス王の非道を知り、ミノタウロス退治に向かいました。ミノス王の娘アリアドネは、テセウスと出会って恋に落ち、彼の目的を聞いて武器と道具を渡しました。テセウスはそれらを使って見事にミノタウロスを倒し、アリアドネと共に島から脱出しました。しかし、テセウスは道中で女神アテナからお告げを受けて、彼女を置き去りにしてしまいました。

失恋して悲しむアドリアネを見た神ディオニュソスは彼女を憐れみ美しい宝冠を送って妻に迎えました。その後二人は幸せに暮らし、やがてアリアドネが亡くなると、ディオニュソスは妻に送った宝冠を天に上げて「かんむり座」を作りました。

星座名 かんむり座
学 名 Corona Borealis
主 星 アルフェッカ(2.2等級)
季 節 春の星座(20時正中 7月中旬)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください