宿河原堰・土手の桜

ほんの2年前までの宿河原堰付近、あの景色をご存じでしょうか。

中野島から多摩川沿いのサイクリングロードを下り、多摩水道橋と小田急橋梁を通り抜けた先。
あるいは宿河原駅方面から、二カ領用水を遡って南武線陸橋下をくぐり、取水口の上を走る多摩沿線道路を渡ったところ。

このあたりには、多摩川の土手から堰にかけて、こんもりとたくさんの樹々が茂っていました。春になると、一斉にソメイヨシノが咲いて、それは見事な眺めでした。

おととし10月の台風19号襲来のあと、景色が一変してしまいました。 多摩川の濁流に呑まれたのでしょうか、堰までせり出していた樹々がさっぱりなくなって、見通しが良くなったというか、消えてしまった感じなのです。

おまけに、東京新聞川崎版にこんな記事が載りました。一部割愛しましたが、どうぞお読みください。

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川崎市多摩区の多摩川堤防に、枝の一部が切られ、切り口がむき出しになった桜の老木が並んでいる。桜が見頃を迎えた分、目立つ。
 切り口がむき出しの桜は、同区宿河原の二ケ領せせらぎ館近くの堤防にある十数本。同館近くに住む加藤素子さんによると、老木から百メートルほど上流の堤防では、桜や梅など別の十数本が根元から伐採されていたという。
 堤防を管理する国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所(横浜市鶴見区)によると、堤防にある樹木は台風などによる強風や洪水で倒木すると堤防を傷つけて崩壊させる恐れがあるため、危険性が高いところからすべて伐採していく方針。2019年の台風19号による被害を受け、安全強化を進めている。
 今回の老木は、危険性は高くはないが、堤防上の遊歩道に枝がせり出していたため、歩行者の安全を優先して2月下旬に切ったとしている。いずれは伐採の運命にあるという。
 加藤さんは1982年に都内から移住。以来、40年近く桜の開花を楽しんできたが「伐採したり、枝を切ったりするのは見たことがなかった」と首をひねる。
 老木に対する思いも格別だ。「切られた枝の先にもたくさんの花が咲いたはず。いまは1年でも長く、この桜の花を見たいという思いが膨らんでいます」と、今年の満開の彩りをいとおしそうに見つめる。

yuwata

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