ギリシャ神話「うお座」

「うお座」の絵には、リボンで結ばれた2匹の魚が描かれています。これは、愛と美の女神アフロディテと息子のエロスが化けた姿だと言われています。第12回は「うお座」です。
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ギリシャの神々の中で最も美しいと言われる女神アフロディテには、エロスという名の息子がいました。二人とも、愛を司る神です。

エロスは、特別な弓矢を持っており、相手の心を射抜いて恋愛感情を操ることができました。アフロディテとエロスは、この弓矢を使って神々や人たちの心を動かし、恋愛をさせていたのです。

ナイル川のほとりで、神々が宴を開いていると、いきなり怪物テュポンが襲い掛かってきました。慌てた神々は、様々な姿に化けて散り散りに逃げました。

最高神ゼウスは鷲に、女神ヘラは牝牛に、神アポロンはカラスに、女神アルテミスは猫に、神パンは化けそこなって、上半身が山羊、下半身が魚に。そして、アフロディテとエロスは、魚に化けてナイル川に飛び込みました。その時、川の激しい流れではぐれないように1本のリボンでお互いの体を結び合いました。

こうして母と子は、無事にテュポンから逃げることができました。母子の愛に心を打たれたゼウスは、褒美として、魚になった二人の姿を天にうつして、「うお座」をつくりました。

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