スマホ体験記 4~小さなパソコン

世間と比べて少し遅れ気味にスタートした私のスマホ・ライフはこのようにして始まった。初心者として使い方を教えてもらう先生は娘たちだ。今どきの子は説明書もろくに読まずに感覚的に操作を覚えてしまうようで、わからない時は説明書を読むより聞くのが早いのだ。

 

まず最初に入れたアプリはLINE。それ以降どんなアプリが便利なのか、或いはネットショッピングにしてもどうすれば有利にポイントが貯まるのかなど、何でもLINEで聞くことができる。相手が仕事中であってもメールと同じなので、構わず送信しておくと、後で時間のあるときに返事をもらえる。大げさに言えば、LINEのお陰で家族の絆が深まったと言えなくもない。

 

スマホを持とうという気になる最大の理由は、予想を超える便利さである。しかし、年金生活者にとっては費用が気になるところだ。いくら便利に使えると言ってもそれなりの費用負担があると躊躇する。現役を引退した高齢者は、若い世代の人たちとは生活のあり方が違う。当然、自分にあったプランを選択すべきである。

 

もうひとつ考慮すべきは、パソコンを利用しているかどうかだ。スマホは今や小さなパソコンなので、パソコンを内と外で二重に持つ必要はない。現に、娘の一人は、家にネット回線を敷かず、スマホで全て済すませている。その代わり、通常のスマホ利用者よりはネットの利用が多い(使用GB数が多い)ので、それなりのスマホ料金を支払っている。つまり、パソコン利用料金+スマホ料金のトータルで計算すべきなのである。

 

私の場合はウェブサイトを創ることが主体なので、どちらかというとパソコンがメインだ。スマホは二次的な利用になる。自宅に敷いてあるネット回線は外せないので、まずこれをベースに考える必要がある。実は、従来毎月5000円前後かかっていたものを最近2500円まで下げることに成功した。自宅の回線料金にも値下げの波が来ているようだ。

 

そこで、できることは大部分パソコンで済ませることにして、どうしてもスマホでなければできないことに絞って利用することにしたい。とすれば、最大のポイントは電話である。ネット検索やメールは自宅でも出来る。緊急で出先で利用したい場合は別だが、急がなければ自宅でやればよい。しかし電話だけはスマホになるのでここがポイントになる。

 

そこで、結論が出た。電話が最も安くなることを主眼にしてあとはそのプラン内で出来る便利さを考えればよいのだ。今までSIMフリースマホを利用していて月々の負担は、2000円前後だった。基本料金が月1700円だったのでそれくらいで収まっていたが、帰省した時、長距離電話を利用した時には10,000円になることもあった。

 

前半で書いた、LINEのアプリを利用すれば、電話も無料で利用できる。しかしそのためには、お互いがLINE利用者でなければならない。私の場合、故郷に住む兄弟や友人との連絡にLINEは利用できないことが多く、その月だけ10,000円もかかってしまった。このことが解決できれば、スマホは月2000円で済む。

 

1月29日、携帯電話事業では後れをとっていたR社が、大手キャリア3社に対抗した新プランを発表した。少し前に大手3社が発表した20GBで2980円/月に対抗して、どれだけ使っても2980円/月、20GBまで1980円、3GBまでなら980円、1GB未満なら0円タダ!という驚きのプランだ。更に、R社の電話アプリを使えば国内電話はすべ無料になる。

 

いいことづくめのように聞こえるが果たして欠点はないのだろうか。新プラン発表のために自ら登壇した社長に質問が飛んだ。「御社の携帯を使用中にたまに繋がりにくいことがあるが、その点はどうなのか」という質問だった。応えて社長は「正直いうと私自身も2度ほど体験したことがある」としたうえで、エリア拡大のために基地局を増強し通信品質を高めていくと表明した。

 

ここまでくると、我々消費者も目の前にあるプランに乗るかどうかということよりもそのプランを提供する企業の姿勢や実力をどう評価するかの問題になってくる。魅力的な商品を購入した後、そのメリットを末永く享受できるかどうかの判断をしなければならない。家電製品購入後のアフター・フォローと同じようなことかもしれない。

 

結果は数年後にならないとわからないが、結局私は乗ってみることにする。上記プランに変えるには二つの方法があった。ひとつは、使用中の端末を変えず新契約のSIMカードのみを差し込んで使う方法(この場合は端末への出費はゼロ)、もうひとつは、希望すれば端末を新調することも可能で、その場合指定のものを選べば、25000円分のRポイントがもらえるという。

 

実は、数日前に使用していたスマホを水没させたこともあり、端末も防水のものに変えようかと思案中だったことも後押しした。私が後者を選んだのは言うまでもない。40,000円程する新端末を実質15,000円で買えること、機能も大幅アップで、RAMが4GBから6GB、ストレージが64GBから128GBへ倍増した。

 

最後に、もうひとつ大きなおまけがあり、1年間は上記全部無料で利用できるというもの。この件は一定の人数に達し次第終了とのことだがまだ間に合ったのは幸運だった。携帯電話番号はMNP制度により旧契約から新契約に引き継がれた。(この手数料は旧契約の会社に3000円を支払うことになる)

 

以上、私はこのプランに今のところ満足だがあくまでも体験談・参考情報である。娘の場合は、仕事も含めて50GBほど使うそうなので、料金だけに眼がくらむわけにはいかず、品質第一だという。ネットや電話を個人個人がどのように利用しているのかによって状況が違ってくる話なので、ご自分に合うのはどの社のどのプランがをよく検討してみていただきたい。いずれにしても、業界全体で急激に値下げを発表しているのでチャンス到来ではあると思います。

ヤタガラス

スマホ体験記 4~小さなパソコン” に対して2件のコメントがあります。

  1. アバター 楽天がんばれ より:

    私は、SIMカードを2枚させるスマホを使っているので、副回線用に楽天SIMを契約してみました。使ってみると、まだ電波の入りにくい場所に時々遭遇します。また、楽天アプリを使った通話は、途中で途切れることがあるので、あまりあてになりません。

    とは言うものの、1年間無料の上、SIMカードの契約だけでも5000円相当のポイント(私が申し込んだときは1万円以上)がもらえるので、副回線として契約する分には魅力的と思います。

    楽天の基地局が増えて電波が入りやすくなり、他社に比べて料金の優位性があれば、楽天回線を主回線に切り替えるつもりです。

  2. アバター sakura より:

    社長が新プラン発表の場で、現段階の基地局の不十分さを認めていたのを見て、これは必死になって改善するなと思いました。何が何でもやり遂げるでしょう。今の多少の不便さを差し引いても有利と思った次第です。果たしてどうなるでしょうか?

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