新語・難語「タイパとは?」

「タイパ」は「タイムパフォーマンス」の略。時間的な効率のことだそうだ。「コスパ」(コストパフォーマンス、費用対効果)にならって作られた。なるほど、日本人は2個の英語言葉の前半部分を2つ繋げて新しい言葉を作るのが得意のようだ。

世の中は活字や画像文化から動画文化へ移行しつつあり、その時代に合わせて生きるためには、タイパの向上が不可欠との意見もある。動画の倍速視聴や、映画を勝手に短くして投稿する違法な「ファスト映画」なども、タイパ重視の表れであろう。

そもそも、言葉の上で、時間とお金は結びつきが強い。「時間の節約」「時間の浪費」「時間をかける」などの表現をみると、時間が常にお金と結びついているように思える。「可処分所得」ならぬ「可処分時間」という言葉などは時間が貴重であることの証明だろう。

「タイパ」は一見、若者の言葉だと思っていたが、そうではないのだそうだ。若者が使うというより、上の世代からの「評論用語」「上から目線」の言葉という指摘もあるそうで、やはり日本人は、1億総新語開発人間なのだろう。

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