カマル・クチルを読んで。

カマル・クチルの話、面白く読ませて頂きました。

そこでふと思ったのが、やはりインドネシアではオランダ語が起源の言葉をたくさん使っているのだということ。KAMAR(カマル)はオランダ語の「部屋」という言葉KAMER であり、それと同じくインドネシア語のKANTOR(カントール)はオランダ語の「事務所」という言葉KANTOORで、発音はほぼ同じです。

ただ、残念ながらオランダは300年以上にわたる長い植民地支配の間、自国語をインドネシア人に教えることには不熱心で、こと教育問題については全くと言えるほど力を入れず、インドネシアの富をいかに効率よく収奪するかという植民地政策をしていたようです。

しかし、インドネシア人としてはそれまでに自国にはあまりなかった概念は宗主国の言葉をそのまま借用して使うようになったのではと思われます。

日本でさえ、江戸時代にオランダと通商していただけで随分オランダ語起源の言葉を新しい文物とともに便利に輸入・借用して、今だに使っているように。ブリキ・スコップ・ソーダ・タラップ・ズック・スポイト等々随分ありますね。実は博多どんたくの「どんたく」もZONDAG(日曜日)というオランダ語が訛ったもののようです。

(Henk)

カマル・クチルを読んで。” に対して2件のコメントがあります。

  1. アバター パシナ より:

    興味深く読ませていただきました。

    ハイムの向かいのケバブやさん、「カマル ファストフード&バー」でしたね。
    なるほど!って思いました。

  2. アバター plaza より:

    「カマル」「カマール」は、ヒンディー語では、英語で書くと「kamal」で、蓮(lotus)のことらしいですよ。

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