山ちゃんの気まま農業5 

季節の歳時記、今年も梅干し生産がスタートしました。

昨年は記録的な暖冬で梅の開花が早過ぎた為に、花粉を媒介するミツバチの活動が鈍
く、過去最低の梅果生産量でした。その一方で、コロナによる巣篭もり消費増で需給圧迫となり、梅干し製品の店頭価格は大幅値上げとなりました。

今年は平年並みの梅の実の生産が有ったものの、リモートワークで自宅に留まる人が
多く、梅ジュース 梅酒 梅干し等を試しに作ってみようとの需要が多くて、原料梅の需給について今年も逼迫している様です。

先日「紅南高梅」の大型サイズが手に入りました。紅南梅は紅色のスポットが果皮にあって、香が高く、南高梅生産量の1割ぐらいしか採れない希少価値のある梅果です。梅酒向けには青梅を使用、梅干し向けには日数をかけて、熟度が進んだ段階で木から収穫していますが、少し追熟して、その後一昼夜水に浸け、灰汁を抜いて漬け込みになります。笊に入れた紅南高梅は6kg、室内に漂う爽やかな梅の香が、追熟終わりのサインを出しています。

梅干し加工については、幼少の頃から祖母や母がやってた行程を目にしていて、レシピについても受け継いだものです。加工の過程で、追加で入れる赤紫蘇は目下田舎の自家農園で育成中です。子供の頃から馴染んだしょっぱい梅干しは、夏の土用干し作業まで目を離せません。そして晩秋に梅干しが完成です。

山仲春男

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