ワンオペ
ワンオペとは、飲食店などで1人の従業員がすべての業務をカバーすることを意味する。また、子育てに関する議論でも、妻の育児・家事負担を問題視する際に使われることが多い。女性の社会進出が進み、育児・家事の担い手が、必ずしも女性である必要はないという議論が盛んになったことが、背景にあるだろう。
ワンオペという言葉が広がるにきっかけになったのは、大手牛丼チェーンの過重労働騒動である。店員のシフトを組む担当者が、「作業量が多くて大変でも、売り上げが見込めない時間帯はワンオペにせざるを得ない。」と取材で話した。例えば、1時間1万円の売り上げが見込める店舗には、2人の店員を配置できるが、5000円を見込めない場合は、仕込みや接客、精算、清掃などを1人でこなすワンオペを導入せざるを得なくなるという。
「ワンオペ育児」という言葉を社会に広めたのは明治大学の藤田結子教授で、両親のどちらかで育児を行うことを指している。背景には、子育てのあり方に関する考え方が変化していることが挙げられる。「男は職場、女は家庭」といった、昭和的な考えが主流であった時代には、妻のワンオペは普通に行われていた。しかし、女性の社会進出が少しずつ進み、ワンオペが問題視されるようになった。
ヤタガラス
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