ハツユキカズラは,日本に自生していた蔓性のテイカカズラを、園芸用に品種改良したものです。
テイカカズラは、鎌倉時代歌人の藤原定家が名前の由来、定家悲恋の物語で彼女の死後、彼女を追慕して自らカズラになって墓石を覆いつくしたとの伝説に由来するもので、水分の多い溝の周辺地などには、地面を覆いつくすように緑色の小さな葉っぱで繁茂しています。
ハツユキカズラは、新芽が白やピンクで、緑色と白の不定形の斑点も出て、成長が活発な時期はまるで花が咲いているかのようにカラフルな状態になるので、カラーリーフ植物として重宝される蔓性植物、晩秋には紅葉も楽しめます。
植えつける環境により、発色が異なり、日当たりと風通しの良い場所であれば発色がより鮮やかになり、花壇の地表を飾り立ててくれます。普段は気が付かずに見逃しがちですが、ちょっとしたスペースに植えつけているのをよく目にします。
山仲春男
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