金木犀
10月に入って少し過ぎた頃、ひろばの一部、6号棟南のごみ置き場の裏手に、オレンジ色のミニ絨毯が出来ていました。風で散ったと思われる金木犀の花。
入社して3年が過ぎた頃新婚で入った大阪の社宅の庭に、小さな金木犀の木があり、季節になるとあの独特の香りを漂わせていたのを思い出します。
毎年9月下旬から10月頃の開花時期になると、庭先や公園で見かける「キンモクセイ」。小さくて可愛らしいオレンジ色の花、ちょっとロマンチックな甘い香りって、不思議と心惹かれます。
風が吹けばあっという間に花が散ってしまう儚さも特徴と言えるでしょうか。その様子に由来して、花言葉は「謙虚」なのでしょうか。
キンモクセイが咲く頃は、夏が終わり秋が訪れるという、季節間の移り変わりも感じられますね。この時期に特別な思い出がある方にはセンチメンタルな気持ちを呼び起こす特別な香りでもあります。
ついでに、他にもある花言葉を調べてみました。
-謙虚・謙遜-
強い香りが印象的な一面とは裏腹に、咲かせる花は直径1cmにも満たないと小さくつつましい様子に因んでいます。
-気高い人―
季節の変わり目に降る秋雨の中で、潔くすべての花を散らせることが「気高い人」という花言葉の由来とか。中国では、位の高い女性の香料などに加工されたキンモクセイが使われていたなど、この花言葉の由来となっているとも言われています。
―真実―
キンモクセイのその香りの強さから、開花時を隠すことやごまかすことができず周囲の人に知られてしまう。そのような嘘のつけない香りが「真実」の由来になっているようです。
―陶酔―
陶酔という花言葉は、その強い香りに由来します。原産国の中国で、香りを活かしてお茶やお酒、お香などに利用されていたこともあり、「陶酔の香り」(気持のよいほろ酔い気分にさせてくれる)に因んでつけられたようです。
―初恋―
初恋もキンモクセイ特有の甘い香りが由来です。人生で誰もが経験し忘れられない「初恋」、そしてキンモクセイの香りも一度かいでしまったら忘れられません。その一生に一度の忘れることのできない経験がこの花言葉に結びついているのでしょう。
嗚呼、あの初恋のころの我が心は今何処!
一枚の写真から、柄にもなく若いころのことを思い出した八咫烏でした。
ああ恥ずかし!
若くしてご結婚されたということは、大恋愛の末 というケースですね(笑)
会社でつるんでいた5、6人の仲間が、一人また一人と独身寮を出て行くようになりました。結婚年齢を意識したことはなかったのですが、ひとり残されるのが寂しかったのかもしれません。